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東京・歌舞伎町「トー横」に異変 若者がたまる道路わきに「トゲ付きシート」

   東京・歌舞伎町の映画館「TOHOシネマズ新宿」(新宿東宝ビル)。ここに隣接するエリアはたびたび若者がたむろし、路上飲みなどを行うことがある。一部のメディアや若者の間では「トー横」と呼ばれている場所だ。

   2021年10月7日現在、TOHOシネマズ横の路地の植え込みに、動物よけのようなトゲ状のシートが設置されている。インターネット上では、若者がたまるのを防ぐ対策ではないかとささやかれている。

  • 樹脂のような素材でできたトゲつきのシート
    樹脂のような素材でできたトゲつきのシート
  • 樹脂のような素材でできたトゲつきのシート
  • 東京・歌舞伎町にある「TOHOシネマズ新宿」
  • 南側(手前側)はシートがズラされているように見える
  • ここ以外にもゴミが散見された

腰掛けやすい高さの植え込み

   2021年10月5日付の東洋経済オンラインで、ライターの佐々木チワワさんは「トー横キッズ」と呼ばれる人々について、こう説明している。「新宿TOHOビルの東側の路地とその周辺にたむろする10代の若者たち」。2018年ごろから自然発生的に増加。「お酒を飲んで騒いだりするようになって注目を集めるように」なったとのこと。

   トゲ状シートが設置されているのは、新宿東宝ビルの東側の路地わきにある、全長100メートルほどある植え込みだ。北から南にかけて高さに傾斜があり、南側だと腰掛けやすい高さとなる。記者はここに若者たちが座りこみ、飲酒する姿をこれまでに何度か見たことがある。

   このシートの正確な設置日時は不明だが、10月5日ごろからツイッター上で話題になっていた。

注意書きあってもゴミが捨てられ

   10月7日昼、新宿東宝ビル東の路地を訪れた。植え込みには確かに、ネコよけのような黒いシートがあった。植え込みの南側に、20メートル前後にわたって敷かれている。人が腰をかけやすい高さにあたる部分だ。

   シートの「トゲ」部分は5〜10センチメートル程度の長さ。ある程度柔軟性がある、樹脂のような素材でできている。先端は鋭くない。上に人が無理やり座っても、刺さる可能性は低そうだ。

   植え込みの縁に沿って設置されているが、誰かが動かしたのだろうか。南側へ向かうにつれ、途中から不規則にずれているように見える。

   なお、植え込みの植物には「ゴミを捨てられ大変困っています」との注意書きが複数ある。それでも、アイスの棒・ホットスナックの空き袋・空き缶・ペットボトルなどが散見された。

   設置者の実際の意図が動物よけなのか、あるいは若者のたむろ対策なのかも不明だ。ただ、ツイッターやネット掲示板のまとめサイトでは「トー横キッズよけ」ではないかと推測する向きが存在する。