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小田急本館の営業終了で近所は閉店ラッシュ 新宿西口の地下が姿を変える

   小田急百貨店新宿店本館(東京都新宿区)は、2022年10月2日に営業を終了する。新宿駅西口の象徴的な存在でもある同館だが、今後「新宿駅西口地区開発計画」により解体される。跡地にはオフィスや商業施設としての機能を備えた高層ビルが建つ予定だ。

   変化が起きるのは地上部分だけではない。「セブン-イレブン小田急新宿西口地下店」をはじめ、新宿駅に直結する地下の商業施設も相次いで閉店を告知している。新宿の地下が、姿を変える。

  • 今後解体される小田急百貨店新宿店本館
    今後解体される小田急百貨店新宿店本館
  • 今後解体される小田急百貨店新宿店本館
  • 「小田急エース」北館側 シャッター街となっている

スタバ、セブン、ローソンも

   「新宿駅西口地区開発計画」は小田急電鉄だけでなく、東京メトロも推進している。現地を取材した。

   再開発の影響か、東京メトロ丸ノ内線の新宿駅西口側改札すぐ脇の「ローソン メトロス新宿西口店」は9月30日での閉店を発表している。21日現在、そばにあるメトロのきっぷ券売機は閉鎖され、使えなくなっている。

   そして小田急百貨店本館の地下エリアの各所には、閉店告知の貼り紙がなされている。「ゴディバ 新宿駅西口店」は9月25日に閉店予定。15日にオープンした「ルミネエスト店」の利用を呼びかけている。

   先述の「セブン-イレブン小田急新宿西口地下店」は、9月30日15時の閉店を告知。近くにある「墨繒パン屋 パサージュウエスト店」は再開発に伴い10月2日で営業を終了し、4日からは「新宿西口ハルク」内で再開する。

   「スターバックス コーヒー 小田急新宿店」も、10月2日での閉店を知らせている。以降は、近隣の店舗を利用してほしいとのことだ。

「小田急エース」はシャッター街

   小田急線西口地下改札前に広がる「小田急マルシェ新宿」エリアも、複数施設が閉店を告知している。バター食品を扱う「プレスバターサンド 小田急マルシェ新宿店」は9月30日で閉店する。12月には新宿エリアに新店を出店するという。

   生花店「Reconnel 小田急マルシェ新宿店」は10月2日での閉店を告知している。再開発に伴うものとの説明だ。

   小田急マルシェ内、横浜銀行のATM(現金自動預け払い機)コーナー(新宿第三出張所)や、「三菱UFJ銀行」のATMコーナー(小田急新宿駅)も、9月30日でサービス終了予定。どちらも、以降は近隣に設置されている同行ATMを利用するよう促している。

   新宿駅西口広場につながる商店街「小田急エース」。既に閉店したか、あるいは9月下旬で閉店する店舗が10か所以上ある。9月21日現在の「北館」側は、シャッター街の様相となっている。