日本人の3~4人に1人が「頭痛持ち」 専門医「ガマンは禁物」と警鐘

   東京女子医科大学客員教授である清水俊彦先生によれば、夏から秋にかけては、暑さや気圧の変化などにより「片頭痛」が起きやすく、「頭痛持ち」の人にとって最悪のシーズンだ。実は日本人の約3~4人に1人が頭痛持ちで、なかでも女性は男性の2倍以上だという。

日常生活でのガマンストレス値TOP10
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頭痛と恋愛面の「ガマンストレス」ほぼ同じ

   解熱鎮痛薬「ロキソニン Sプレミアム」を販売する医薬品メーカー「第一三共ヘルスケア」は、2018年7月9日、日常的な「ガマン」に対する調査結果を発表。2018年6月1日~6月4日、20代~40代の働く女性600人を対象にインターネットを通じて調査した。

   日常生活のガマンで生じるストレス値を11段階(全く感じない場合は0点~最も感じる場合は10点)で表すと、「頭痛」の我慢ストレス値は6.99点と最も高く、「腹痛」(6.09点)、「生理痛」(5.84点)、「胃痛」(5.66点)と、カラダの4つの痛みの中で最も高くなっており、全ての年代でガマンストレスのトップとなっている。次に、恋愛面で生じるガマンストレスと比較すると、「浮気が発覚したこと」が6.94点、「約束を破られること」が6.75点で、頭痛は恋愛面でのストレス値とほぼ同レベルだ。

   一方で、頭痛に対する意見を聞くと「痛みは仕方ないもの」(61.8%)、「頭痛持ちは体質だから仕方ない」(70.0%)と諦めがちな女性が多く、72.5%が「あまり鎮痛薬を飲むのはよくない」と思っている。

「痛みを我慢してもメリットはない」

   頭痛時の鎮痛薬の使用について聞くと、全体の約半数は「痛みが強いときだけ使用」(51.7%)しているが、約3割は「痛みが出たらいつも使用する」(29.8%)、残りの2割弱は鎮痛薬をほとんど使わず「基本、ガマンする」(18.5%)と答えている。

   痛みの度合いにかかわらず早めに対処すると答えた人を「痛み開放派」、鎮痛薬を使わない人を「痛みガマン派」とし、自分自身の意識に当てはめてもらった。「夫や恋人に愛されている」と感じるのは「解放派」56.4%、「ガマン派」44.1%で、「仕事もプライベートも充実」と感じるのは「解放派」48.0%、「ガマン派」35.1%、「1日の時間を有効活用できている」と感じるのは「解放派」38.0%、「ガマン派」25.2%という結果だった。調査結果では、痛みに早めに対処する「解放派」の女性の方が、さまざまなシーンにおいてポジティブに取り組んでいる傾向がみられた。

   発表資料によれば、清水先生は頭痛に対し、「痛みを我慢してもメリットはない」と主張している。脳がパニック状態を起こしているため、仕事上のミスが増えたり、能率が落ちてしまうこともある。慢性頭痛のある人は、なるべく専門医を受診したり鎮痛薬で痛みを和らげるなど、何らかの対処をすることを勧めている。

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