2024年 4月 20日 (土)

道路特定財源だけなく
場当たり的で不公平

   メインに与党内で反論が強まっている道路特定財源の一般財源化を取り上げた。タイトルは『生活に影響は!?道路特定財源の行方』。

   だが内容は、自民党道路族の「地方はまだ道路が必要、国が約束したのと違う」、石油業界の「税金を横流しするのではなく減税に回して欲しい」といった反対意見を紹介。

   続いて、地元住民の「(この道路の)利便性は感じられない」といったコメントをつけ、ガラガラの北関東自動車道路の映像をみせた。多角的に取材した姿勢は理解できる。しかし、肝心の『生活にどう影響するか』についての答えはいま一つ見えなかった。

   「道路はもう必要ない」「道路より赤字解消に使うべきだ」。車を持っていない人、持っている人など、立場により意見が異なるわけで結局、「道路財源だけでなく、(税制改正は)場当たり的で不公平、取れるところから取るという形になっていておかしい」という小倉智昭キャスターのコメントが精一杯の答えだった。

「こんな本を出して女優業復帰に効果あるの?」

   女優業復帰を宣言した石原真理子さんが発売し話題になっている自叙伝を取り上げた。

   レポーターの前田忠明さんの石原さん本人へのインタビューを中心した内容で、その中で石原さんは「私と関係のあった13人はほぼそのまま名前が書かれています」と述べている。

   で、もっとも赤裸々に書かれている歌手の玉置浩二さんについて、石原さんは「殴られたり、足げにされたりDV(ドメスチィックバイオレンス)だった」ことを告白している。

   これを受けて小倉キャスターは「あからさまにされて玉置さんに安全地帯はなくなったね。こんな本を出すことはないと思うが、女優復帰に効果はあるの」とあきれ顔なのもわかる。

   ただし、このあと切り離す形で報道した『デートDVの実態』は、若年層の5人に1人が被害者という実態を追跡しているのだが、石原さんのDV被害とダブって見えてくる内容だった。なぜ切り離して放映したのか、その意図が何なのか、はなはだ疑問だった。

   『とくダネ!』で常に気になるのは、取り上げるニュースの順序だ。本日は、道路特定財源の一般財源化をメイン、次に石原真理子さんの自叙伝、米超党派の研究グループによるイラク撤退の提言、植草元教授・痴漢事件の初公判...と続いたが、その順序を決めている基準がいま一つ理解できず、バラバラとしか思えない。しかも問題提起だけ。さらに各コマの中にCMが入るわけで、結局のところ落ちのない落語を聴くようなもので記憶に残すのが難しい。ひと工夫を・・・

文   モンブラン
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中