お金がある人が
治療を受けやすい

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   今週5回にわたり、『検証 最先端・ニッポンの医療』のテーマでキャンペーンが始まった。本日1回目は、最先端の子宮筋腫治療を取り上げている。治療技術は日進月歩で一般には分かりにくいだけに、労作といえる。

   子宮筋腫は、子宮体部にできる良性の腫瘍で40歳台に多い病気。番組によると、これまでの治療法は子宮全摘出手術が多かったが、最近は新しい治療法も発達。腹部に1、2センチ幅の穴を4ヵ所程度あけ、薬で腫瘍を縮小させるUAF(子宮動脈塞栓術)や、手術をせずに超音波で腫瘍を焼くFUS(集束超音波治療法)、腹腔鏡による筋腫核摘出手術の3つが紹介された。

   ただし問題点として、UAFとFUSは保険の適用外で、手術には40~50万円という高額な費用がかかるうえ、妊娠後の影響などまだ不明な点がある。また、手術の難易度が高いといった弱点もある。

   そこで小倉智昭キャスターは「最先端治療が増えてくると、どれを選んでよいのか分からなくなる。また、お金がある人が(治療を)受けやすいということにもなる...」とコメント。労作ではあったが、それなら保険適用の今後の見通し、最先端治療を実施している主な病院の紹介など突っ込んで取材すると良かったのではないか。

「困っちゃう人が出てくるのでは...」

   『最先端・ニッポンの医療』キャンペーンの関連ニュースというわけで、米・ニューヨーク市が今月5日、トランス脂肪酸含有の食用油の使用を禁止することになったというニュースを取り上げた。

   「トランス脂肪酸」はまだ一般的に馴染みのない言葉だが、マーガリン、ポテトチップなどのスナック菓子、ケーキ、コーヒー用ミルクなどさまざまな加工食品に使われている。この物質は、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らす有害物質で、大量に摂取すると心臓病を発症するという。

   そこで小倉キャスターは「“バターは太るのでマーガリン”という人が多いので、(これを見て)困っちゃう人が出てくるのでは...」。

   健康関連食品が売れ、国も医療費抑制から高齢者の自立化促進策を勧めているが、まだまだ意外な盲点があるものだ。しかも、米国では含有表示が義務付けられているが、日本ではまだ表示の義務はない。ニューヨーク市の使用禁止にタイミングを合わせた問題提起はよかった。

   『とくダネ!』トップのニュースとして、来週にも再開される6か国協議を取り上げていた。中米朝の3か国主導で日本を抜きにして進められた結果、拉致問題は協議の対象外となり、核問題中心になった。小倉キャスターは「日本は(米国の)州だから...」と苦笑いしていたが、ゲストコメンテーターの外交評論家、小池政行氏が「結果として北に嵌められている」とズバリ指摘していたのには賛同する。

   このままずるずると協議の場で核についてなにかしら合意し、日本が(不本意に)合意内容に拘束されるようなことが出てきた場合は苦しい立場に立たされるとの指摘もあったが、威信をなくした日本外交について、機会を捉えてさらに掘り下げた報道をしてほしい。

文   モンブラン
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