イヌの命を
救ったのは事実

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   餓死寸前だった『ひろしまドッグぱーく』が大きく話題になったが、メインに、ぱーくのイヌ達を救うために集めた寄付金の使途をめぐる内紛を取り上げている。

   渦中の人物は、イヌを救うために昨年10月立ち上げた動物愛護団体、『アーク・エンジェルス』の林俊彦代表。救世主として話題になり、これまで全国から大量のドッグフードと寄付金6500万円が集まった。当初580匹いたイヌも里親に引き取られ現在35匹、10人のスタッフが面倒を見ている。

   さて問題は、寄付金やドッグフードの使い道。700万円が諸経費に使われ、現在は残金5800万円と大量のドッグフードが残っている。しかし、「里親がイヌを引き取る際、寄付されたドッグフードを売っていた」などの元ボランティアスタッフの“証言”を紹介しているが、当の林さんは「節約です。いただいたものは大事に使わないと...。(残金は)他の処分場で使う、イヌのシェルター建設、返金を求められれば返すの3点を考えています」と答えている。

   となると番組タイトルの『救世主一転疑惑の声』ちょっと行き過ぎ。小倉智昭キャスターのコメント、「きっちり開示していないからこうなった。イヌの命を救ったのは事実だし、これまでやってきた努力が無になってしまう」が妥当なところだ。

「安心して住めなくなった。一番はお金の問題」

   『スクープ 団塊世代を狙う疑惑人物直撃』のタイトルでフィリピン・セブ島のリゾート分譲住宅地をめぐるトラブルを取り上げた。日本人男性が経営している現地法人が計画し、日本の代理店を通じて募集したリゾート分譲住宅地の契約金(総額5000万円)を6組の日本人が騙し取られたというもの。

   現地で直撃取材し渦中の男性をインタビューした結果、「(ねらいは)今だったら団塊の世代でしょう。すべて経費に使ってしまい、今はありません」とか。日本で募集業務をしていた代理店は行方知れず。結局、騙された6組は12日中にも詐欺容疑で告訴する予定という。

   これに関連して作家の室井佑月さんは「ロングステイの希望者が増加しているのは)この国に安心して住めないからでは...。一番はお金の問題じゃないですか」。確かに生活にかかる経費は世界一高いが、求められているコメントは、老後の資金を騙されないようにするにはどうするかということ。ピントがずれていませんか?

   高齢者が虎の子を騙し取られるケースが後を断たない。イヌの救世主疑惑の件はともかく、善意の寄付金をボランティアの美名を使い騙し取る事件も相次いでいる。今回、そうした卑怯な事件が横行している風潮に警鐘を鳴らす狙いで取り上げたように思う。その点は賛同するが、今一つ取材が荒っぽくキメの細かさが感じられないし、ゲストのコメントもピントが合っていないのが残念だ。

文   モンブラン
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