TBS、ABCマートになぜ狙われた
エレキ君
TBSがこんどは靴販売大手の「ABCマート」に狙われた。同社の関連社がTBS株の5.05%を取得。TBSばかり、なぜもてる?
アドバ君
ABCマート社長は楽天社長の三木谷浩史さんと似た苗字の三木正浩氏(51)。楽天のTBS保有株は19.09%だから、2社合わせると約25%になる。TBSは2度ビックリ。
テレビ君
ABCマートの三木氏は85年に同社を設立、現在、全国270店舗を展開、売上高は660億円で高額納税者番付の常連だった。今回のTBS株取得については「純投資」といっているが真意はわからない。
プレス君
三木氏は村上ファンドが売却したTBS株を買い付けたようだ。取得に254億円かけており、何らかメリットがないとこれだけの投資はしまい。楽天の三木谷さんと組めばTBSを揺さぶることができる。三木・三木コンビの次の一手が見もの。
エレキ君
TBSは本業以外の株をめぐって右往左往する日々が続く。11月29日の会見で井上社長は「(楽天との業務提携交渉は)正直言って何も進んでいない」と述べた直後のABCマートの株取得。おかげかどうかTBSの株価は上がった。
アドバ君
ABCマートが大量保有していることが“買い材料”となって12月4日は3,140円と急騰。昨年、楽天が取得した平均価格の約3,060円を半年ぶりに超えた。これにより、楽天が売却に動く可能性も出てきた。
テレビ君
楽天の保有する株価を取得するとなると約1,200億円が必要。しかし、市場で売却すれば株価はすぐ下落するので、TBSが買い取るか、別の安定株主が取得するか、のいずれかになるだろう。
プレス君
TBSは肌のあわない楽天に保有株を売却してもらい、安定株主に買ってもらいたいのがホンネだが、3,000円を超える価格で買ってくれる奇特な株主が現れるかどうか。来年3月が“タイムリミット”。それまでに何かが起こる。