法律は何の
ためにあるのか 

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   日本中の温泉が危機にあるという。水質汚濁防止法の改正(01年)で、フッ素やホウ素の規制値がきびしくなって、かけ流しの温泉旅館の排水がみなひっかかる。これを浄化する装置の負担に多くの旅館は耐えられないのだと。一方で、源泉から流れるもの、日帰り入浴施設などは、そのままでもOKという変な話だ。

   本来は工場排水などを規制する法律だが、WHOの基準がきびしくなったのを受けて改正された。毒物の排水と薬のはずの温泉を一緒にすること自体、そもそもおかしい。厚生労働省もさすがに二度、猶予期間を設けたものの、来年その期限になるのだという。

   「法律は何のためにあるのか、です」と、大沢孝征は明快だった。「温泉と工場を一緒にするからおかしくなる。立法技術の問題じゃないのか?」

   温泉旅館がばたばた店じまいされたら、厚労省だってわれわれだって困る。一時話題になった、入浴剤だって流せなくなっちゃうわけだ。WHOの連中は、温泉なんて知らないんだからね。あまり律儀につき合うことないよ、てなわけにもいかないか?

「人の私生活を偉そうにいえる人はいない」

   本間正明政府税調会長が、愛人と入居していた官舎を引き払った。が、永田町では「辞めさせろ」の大合唱だという。このままズルズルいくと、支持率に響くということらしい。しかし、これも一皮むけば、いろいろ見えてくる。

   もともと「企業減税で景気を回復させる」という本間の起用に、自民党税調も財務省も大反対だった。しかしいま本間を切れば、官邸主導の安倍路線が崩れ、党税調主導に戻りかねない。安倍首相としても踏ん張らざるを得ない。「職責を果たすことで」というのは、そういう意味だ。

   にしても、「官舎をなくせ」といっていた当人が官舎に、しかも愛人と、というのは締まらない話だ。

   渡辺宜嗣が「これだけ注目される人が、官舎で愛人を住まわせるかね?」と首をひねったら、山崎洋子がよかった。

   「人の私生活のことを偉そうにいえる人はいない」

   話題もののフォローが丁寧なのは、この番組の特徴なのだろうが、「あー、そうか」「なるほど」で終わってしまい、コメントしづらいものも多い。そんななか、「大沢法律相談所」というのが登場したので、またまた驚いた。

   大沢孝征のキャラクターを生かすねらいだ。この日は「夫婦・親子といえども“お金”では“他人”」とか。それ自体はなかなか面白いのだが、わざわざ朝のこの時間にやる意味合いが、いまひとつわからない。他局の、ペラペラしゃべりまくり路線には勝てそうにない。

   当の大沢先生、番組の終わりには「裁判がありますので」と姿がなかった。あらためて、ああ生身の弁護士なんだと納得。

文   ヤンヤン
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