貫一、お宮も
ビックリしてる…
熱海で一騒動持ち上がっているらしい。「貫一、お宮もビックリしてるんじゃないですか」とみの”テニスは得意”もんたが紹介したのは、熱海市長の「財政危機宣言」問題。このままでは財政が破綻すると危惧した新任市長が公式に発表したものだ。
これに対し、観光業者や市議会は「夕張市のように思われてイメージが悪い。観光客の足が遠のくかもしれない。撤回しろ」と要求。さてどうなる…!?というニュース。
番組の視点は「市長頑張れ」だったが、「いまの熱海は厳しい」という現状認識ばかりが印象に残る結果となった。
みのは「昔の金波銀波が・・・いまやゴーストタウンのよう」と酷評。中心部のドーナツ化現象を指摘した。
この日コメンテイターで出演した山本寛斎。「イベントで盛り上げてもらって…」とみのにお愛想を向けられたが、「ひとつ大きなイベントをやってもどうにもならないでしょう」とニベなく突き放した。
テレビというのはわりと包み隠して言う場のはずなのに、ココまで言ってもOKと共通理解されてる熱海…。これはかなりディープな状況だろう。
熱海の中心部には貫一お宮の有名な像があるけれど、アレは旅行客に見放された熱海のことだったのかと思えてきてしかたがないんである。
「ソウルの帝王、死す」
ジェームス・ブラウンが亡くなった。…追悼である。番組も朝イチの”5時またぎ”から取り上げるなどして、故人を丁重に扱った。
しかし、かなり気になったのは、みのが「ソウル(音楽)の帝王、死す」と前触れしたように、”ソウルの帝王”という称号が、ところ構わずペタペタと押してあったことだ。JBは母国で"King Of Soul"などとはあまり呼ばれていない、と思う。たぶんオーティス・レディングやサム・クックの立場を考えてのことだろう。
ちなみに、かつて"King Of Pop"を僭称し、顰蹙されたムーンウォーカーがいたが、彼のステップの7割方はJBからのダイレクト・コピーと思われるもんなのである。
JBの歌手生活の後年は、ソウルから出でて、よりビートを利かせたスタイル、ファンクのイメージが強くなった。追悼ニュースのイメージ映像で使われる代表曲、"Get up...(ゲロッパ)"も、典型的なファンクである。
そんなJBを”ソウルの帝王”と紹介されると、なにやらオレンジをミカンだと言われたような違和感が残ってしまうんである。
天気は悪くても、番組はわりと平穏だった。コメンテイターの“世界の”山本寛斎は、服の実用性を超越したファッションで色を添えた。もう1人の浅野“元知事”史郎は話が長いが、歯切れがよいので聞いていられる。どうも相当の野球好きらしい。