回顧2006年・下・・・「予想外」広告でつまづいた「孫氏の商法」

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テレビ君

通信関係では携帯電話の番号持ち運び制度が良くも悪くも話題となった。ソフトバンクの孫正義社長の「0円戦略」は公正取引委員会から不明朗な広告だとして「警告」、NTTドコモなど3社も「注意」を受けた。

アドバ君

料金体系の複雑さは利用者には大迷惑。友人が携帯電話を新しくしようと店を訪ねたところ料金プランの説明と機種変更で2時間以上かかったとこぼしていた。こうした料金体系が不適切な広告表現につながった。

エレキ君

携帯電話などの4社が公取委から警告や注意を受けた広告は無料や割引サービスを強調する一方で、そのサービスを受けるための前提条件がわかりにくかった。大手広告代理店がついていながら、なぜ混乱したの?

プレス君

「電通だけウハウハ」と新聞に携帯戦争の内幕を書かれたが、3社とも電通系がテレビ広告を手掛けた。法律よりクライアントという広告主至上主義が招いた結果といえなくもない。公取委が広告代理店に手をつけなかったのは片手落ちかも。

エレキ君

それにしても、孫さんが「予想外割」を発表したときのアジテーションはすごかった。というより、またやったかという印象。

アドバ君

孫商法が繰り返された。94年には豪のマードック氏とCS放送の「JスカイB」をぶち上げ、96年にはマードック氏とともにテレビ朝日株21.4%を取得。何が何でも衛星放送に参入すると意気込んでいたが、事業を始めることなくパーフェクTVと合併。ともに発表でのアジテーションは鮮烈だった。

テレビ君

その後も“孫花火”は上がった。99年にはナスダック・ジャパン構想を全米証券業協会と発表したが自前での市場開設は断念。00年には日債銀(現あおぞら銀行)を買収したが、3年で持ち株を売却した。飽きっぽいところもある。

プレス君

まだ、ある。東京電力などと設立したブロードバンドの「スピードネット」も実現せず。こんどの携帯電話は本気で取り組んだが、孫流の価格破壊ビジネスが現実ビジネスと齟齬をきたした。これからのシェア争いが本当の勝負。

アドバ君

孫さんは転んでもタダでは起きない。そのうち、また、何か仕掛けてくるのではないか。北海道のばんえい競馬の再建に力を貸すなど男気のある孫さん。通信・放送業界でも彼の一挙手一投足には来年も目が離せない。

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