人生の途中で
夢絶たれて、無念…
京都精華大マンガ学部の千葉大作さん(20)が通り魔に殺害された事件。
俳優の谷原章介の‘できちゃった婚’などの芸能人の「どうでもいい!」話題にはさまれて、その痛ましさにスタジオがしんみりした。ここらあたりにふだんは気づかないニホンの格差社会が見えた。
「将来は少年ジャンプで連載マンガを描きたい」という夢を持った純朴で素直な青年だった。母親に育てられて京都での学生ライフは苦学生だった。アルバイトは新聞配達で、住まいのアパートは家賃2万円の6畳1間。トイレ、流し場共同、風呂なし。12キロ先にあるキャンパスまでは自転車で通学していた。
いつになく神妙な小倉智昭。手塚治虫や藤子不二雄、赤塚不二夫なんかは同じ安アパートで苦労したエピソードをマクラに「成人式を迎えたばかりの青年が、人生の途中で夢を絶たれたわけで、無念でしょうねぇ」。
氾濫するハデハデの芸能話題やセレブの犯罪ニュースにはさまれて、決してマスメディアには報道されることがない地道に生きた青年が、殺人の被害者になって登場。やはり痛々しい。
「ベッカムはサッカー選手として期待されてないよ」
内容はともかく、デーブ・スペクターの発言のキレはシャープだ。アメリカに移籍するベッカムについてジャブ口撃!を数発。
「サッカー選手として彼は期待されていないね。意味のない移籍」「第一、アメリカにはサッカー・ファンがいないもの。ロスのスタジアムだって27000人しか収容できないし」
この日の「とくダネ!」は独占映像としてベッカム嫁ヴィクトリアのロス入りを流した。まるで超有名な話題の女性。彼女も芸能人として知名度は高いが、空港では大量のパパラッチに包囲されてとんでもない騒動になっていた。
「トム・クルーズやマドンナの友だちだし、ということでハリウッド的な注目度なんです」。嫁ヴィクトリアのロス入りは豪邸探し、病弱な愛児ロミオ君の医療施設のリサーチが目的だそうだが、デーブとしてはあくまでもベッカムはハリウッド・スター! 米国移籍はサッカー選手ではないことを強調したいらしい。さてこの独断見解はどーなる?
「おれを先にやらせろよな」ポスト安倍はおれが先だと麻生外相がいった・・・こんな密談があったと谷垣前財務相が暴露した。
永田町では政治家のおどろおどろした「オフレコ」が表沙汰になることは珍しい。番組がこの話題になるとなぜか小倉智昭がトーンダウン。
「政治家はいっちゃいけないことがあるよね」
谷垣前財務相に反省を求めるような口調になった。
面白がって盛りあがろうぜ。暴露ネタ大歓迎!こういう切り口がキャスターの役どころではないのか。失言だよ、まずいぜ・・・こういいたかったとすれば大いにシラけます。