2024年 4月 19日 (金)

ぼくは絶対に
行かないな

   小倉智昭キャスターは断言した。「ぼくは高所恐怖症だし。ガラス張りでしょ。ぼくは絶対に行かないな」。

   番組で大々的に紹介した東京の新名所・国立新美術館についてのコメントだ。「毒舌」というよりは「率直な見解」でしょう。

   六本木に21日オープンするこの新しい美術館は、森美術館に建設中のサントリー美術館と加えて「六本木アートトライアングル」というそうだ。

   眠らない歓楽街・六本木がアートの街に変貌・・というふれこみだが、ワイドショーはアートや美術にはそっちのけだ。

   100本収容できる傘置き場が豪華絢爛で、名門フランス料理の高級レストランの出店やおしゃれなカフェテラスが3店もあり、110万円もするロビーの椅子・・・。

   美術、文化の話題よりも、東京の新しい観光スポットの紹介となった。

   率直な見解!としては「1800円のランチを食いに美術館に出かけよう」といった雑誌のカラー記事のような切り口。ワイドショーなら仕方ないか。

「えっ、わたしってバカバカ!」

   ゴールデン・グローブ賞にアカデミー賞のシーズンとあって、この日の「解体新書」はゲストのおすぎを中心にした新作映画がテーマ。例によって騒々しいキンキラ声の映画談義となった。いやはや。

   「えつ、わたしってバカバカと思っちゃったわよ」「もう、絶対凄い。えー、そーなんだってね」「泣くのよ。背中から泣くのよ」「この映画もたまんないしぃ」「アクションしないとカッコいいのよ」。

   仮りにも映画評論家という肩書きを持つ人の話題作に対するコメントだ。これって評論?単なる感想じゃないの?それもミーハー女子高生おしゃべりレベルの。

   おすぎのセリフじゃないが「信じられない」のであります。確かに小難しい評論は遠慮したいが、一歩譲って「映画紹介家」と理解したとしても抵抗感があります。聴覚的にも。

   アグネス・チャンの、のど裏にできた腫ようの摘出手術の告白記者会見。うるうるした涙目だった。「生きていることがいかにありがたいか分かった。新たな命を恩返しに使いたい」いかにもお茶の間にアピールする話題です。

   「顔が命」のタレントの危機・・・そこまでは「そうなの、よかったねぇ」だった。しかし話題の後半にはちょいと違和感!コンサート30本の予告に3枚のシングル発売、講演会100本と日程が満杯なのだ。「みんなに支えられたい」・・・これってタレント活動再開のプロモーションのじゃないの。

文   初代不良家
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中