2024年 4月 25日 (木)

追いつめたのは
だれですか?

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   関西テレビ制作の人気番組「発掘!あるある大事典II」が、納豆とダイエット効果についての7日の放送(フジ)で、研究者のコメントや被験者のデータにねつ造があった問題。放送人であるみのもんがどうコメントするか。

   彼は「『おもいッきりテレビ』という番組を日本テレビで20年間やってる」と他局の番組を引き合いに出して、「これは健康番組なんです。なぜ続いたかというと、スタッフが学会にも出て、学会の了承をえてやってるからなんです。こうした信頼を根底から揺るがすものだ」と怒った。

   さらに関西テレビの「海外での取材が難航し、制作者サイドが追いつめられたのが一因」との見解に、「追いつめたのはどこですか、だれですか」「それがどういうチェックを経て放送されているか」と。まさにこれがことの核心なのだ。

   ゲストの末吉竹二郎(国際金融アナリスト)は「事実と違ったというが、はっきりいうとウソ。そういう人はその任から退いてもらうしかない」といったが、この手の話が後を絶たないのもまた事実だ。

「なんてことやったの?」

   官製談合事件で前知事の辞任に伴う宮崎県知事選で、タレントのそのまんま東(49)が圧勝した。都城の出身。ビートたけし軍団の一番番頭だったが、スキャンダルなどいろいろあった末に、早稲田に入学して地方自治を勉強してきた異色だ。本来保守王国の宮崎だが、今回は保守の分裂という以上に、県民は「しがらみのない人」を選んだようだ。

   その東が中継で生出演。「なんてことやったの、ホントに。信じられないよ」「ぶっちぎりだよ、それも」は最高のはなむけの言葉か。しかし、東が選挙で述べたことば「不祥事から立ち直るプロセスに人間の真価が問われる。宮崎も信頼回復のプロセスで問われる」を持ち出して「これ本当?」「だれが考えたの?」はいささか失礼だろう。

   むろん、行政経験など危ぶむ声はいろいろある。東は「学校で学んだことは机上のもの。ぶつかっていくしかない」と謙虚だったが、事務費のムダや人件費の削減などの公約には、目算があるという口振り。みのは「議会ともめたりしたら、番組でとりあげようかと思ってる」と応援宣言までした。

   「東さん、東さん」「東くんでいいですよ」「だって知事だろう。じゃ東くん、奥さんと仲直りしたら」でずっこけ。まあまあ、青島幸男や横山ノックよりは、大化けするような気がするが、どうだろう。

   放送の不祥事を、放送人が切るのはそう簡単ではないようだ。

   「フジにはおせわになっているから、残念でならない」「わたしだって、こうしたことにまきこまれることはありうる。スタッフを信頼して出演していたタレントや、スポンサー、生産者だって大変な迷惑」はその通りだろうが、番組制作の構造、下請け、孫請けの仕組みにまでは切り込めない。

   この問題での最も“熱い”コメントも、「8時またぎ」ではなく7時以前のものだった。

文   ヤンヤン
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