ボクだったら
怖くてできない
スッキリ!!は今日からセットを一新。テリー伊藤曰く、「カネもないのに無理をした」らしい。オレンジと白を基調にした南カリフォルニア・リゾート風のスタジオを建て、シーリングファンまで回してイイ雰囲気だ。ファンの影がメイン画面に映り込んでいたのも、ご愛敬だろう。
さて、阿部哲子アナによれば、「内容のほうもパワーアップ」したそうだけど……。今日も疑惑がまだまだ「あるある」事典をトップに据え、時間を割いた。予想通り、納豆だけではなく、レタスも味噌汁もデータや学者コメントに捏造があったらしい。
次々とでるでる疑惑に、テリーは制作者側に一定の理解を示した以前のコメントを修正。「確信犯的な犯罪だ」「(こんな捏造は)ボクだったら怖くてできない」と断じた。
一度、スッキリ!!でテリー演出の番組を検証してみたら面白いかも!?
「突然出てきたんで、ビックリ」
CMを抜けると、VTRがはじまった。不二家関連のニュースらしいんだけど……ナレーションがなんかオカしい。安いマイクで録ったような音がする。
もっと変なことには、ナレーターの語尾が「~なんですね」と語りかけ口調になってきて、最後には「わたくしもビックリなんです!」と一人称で感想を喋りだしたのだ。えっ、わたくしって誰なの?とビックリしたのは、わたくしだけではないだろう。
番組プロデューサーは一度考えてみてほしい。銀行ATMの音声案内が「わたくし思いますに~」と言い出したときの驚きを……。
そんな視聴者の思いをよそに、映像がスタジオに切り替わる――と、見知らぬ女性が立っていた。セットのリニューアルに合わせて、新たにスタートしたコーナーの担当者、山岡三子であった。その声から判断して、どうやら彼女がナマでナレーションをしていたらしいことがわかった。
ああ一件落着、めでたしめでたし!? いや、いくらこの番組が起伏に乏しいからといって、こんなミステリー仕掛けは要りません。
テリーは「(山岡が)突然出てきたんでビックリ」とコメントしたけど、長嶋茂雄ファンのテリーには気の毒なことに、スッキリ!!の視聴者は、誰も彼も彼女もが野村元監督みたいになってますよ、きっと。
ニュースの原稿を自動的に読むはずのナレーターが自己主張しはじめる。これは、SFにおけるロボットの反乱に通じるものがある。じつは、相当、深い笑いなのか。まだまだ、この番組からは意外なネタが見つかりそうだ。