2024年 3月 19日 (火)

君子さん、この旦那でほんとにいいの?(エラいところに嫁いでしまった!)

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   まずは、仲間由紀恵さんゴメンナサイ。迂闊であった。テレ朝のこの時間枠は比較的ジミなので、放送前の期待度チェックでもタイトルさえ挙げなかった。だけど、これが意外に面白い。コメディーをうたっている今期のドラマで、初回から本気で声だして笑っちゃったのはこの番組だけ。

   話は、古いしきたりを重んじる地方の名家に嫁いでしまった主人公・君子(仲間)のてんやわんや。みずからの披露宴では、生け花を見せろとか、俳句を毛筆で書けとか。ある時は大叔父さんの葬儀の仕切りを任され、ズラッと並んだ一族の墓掃除、会ったこともない故人の追悼文を書かされたり、またある時は、従兄弟の町長選挙でハチマキしめてウグイス嬢に駆り出され…と次々押し付けられる無理難題。

   お姑さん(松坂慶子)はおっとりしていて、決して意地悪な人じゃないんだけど、なにしろ“しきたり”だから。

   これってエッセイが原作だから実話に近いのだろうけど、新しくきた嫁を近所に紹介してまわるとき嫁は一言もしゃべってはいけないとか、お葬式に赤飯をたくとか、実際にそういう風習もあるのだとしたら、なかなか興味深い。

   「なんでも引き受けます」がウリのフリーライターでもある君子は結局、断れない。おまけに旦那(谷原章介)はかなりのダメ男で、頼りにならないどころか足をひっぱるばかり。家宝の皿を割ればコソコソといなくなっちゃうし、リムジン借りて住職を迎えに行けば、細い路地にはまって動けなくなっちゃうし。

   1話の最後で、とうとうブチ切れて家を飛び出した君子。追いかけてきた旦那が号泣して言うことにゃ、「仕方ないじゃないか、親は選べない」って。ちがーう! 問題なのはお母さんじゃなくて、庇ってもくれない、力にもならないアンタだろって、思わずテレビに向かって突っ込む。

   そういえば1話でも2話でも、君子は聞かれていた。あんな底の浅いバカな男のどこがいいの? 君子がどう答えていたのか、あれ?とんと覚えていない。2話では、たしか「戦友」とか「一緒にいて楽だから」と言っていたような気がするけど...。この男でほんとにいいんでしょうか。よけいなお世話ですが。

   果たして最終話までに、この旦那で君子はよかったのだと納得させてくれるだろうか。私の関心はもっぱらソコにある。

   ※エラいところに嫁いでしまった! 木曜夜9時・テレビ朝日系

文   ツキノ・ワグマ
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