「泣かせる記者会見になっちゃいました」

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   いかにしてワイドショー(とその視聴者)を籠絡するか。西武ライオンズから約270万円の裏金を受け取っていた東京ガス・木村雄太投手はその教科書になれそうだ。

   一昨日の会見に臨んだ木村が、「悪いことだとはわかっていた」「少しでも家計の足しになればと思った」「母親が喜んでくれた」などと神妙な様子で話す。

   キーポイントは、まず「悪いことだ」と認める。反省をしめしたうえで、「家族のため」との理由で情状酌量を誘う。木村本人が童顔でベビーフェイスだということも、まるで影響がなくはないだろう。

   「泣かせる記者会見になっちゃいました」とみのは木村の側に立つ。イマドキ、お母さんのために、家計の助けになんて偉いじゃないか、というわけだ。スタジオも賛同ムード。コメンテイターの末吉竹二郎・国際金融アナリストは「(西武は)人の弱いところにつけこんで~」とまるで霊感商法の業者なみの扱いだ。

   ここで、忘れられ、報じられなかった事実は、木村は高校時代からプロ注目の選手だったということだ。高校卒業時にプロ入りしていれば、億に近い契約金を手にできたはずだ。去年のドラフトでは横浜ベイスターズから指名されており、入団していれば家計の助けになっただろう。

   しかし、こうした事実はワイドショーの”物語”にはそぐわなかったようだ。

文   ボンド柳生
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