「みんなモノクロの中で、この人だけがカラー」

印刷

    日本一の無責任男、植木等が逝った。80歳だった。「クレージー・キャッツ」から始まって流された映像の数々は、まさに日本の戦後を代表するコメディアン。

    植木の付き人から芸能界に入った小松政夫が電話で話した。付き人からタレントへの道筋をきちんとつけてくれて、それを車のなかで突然いわれた。「もう車を停めて、泣けて泣けて‥‥ボクには父親ですから」と。

    「スーダラ節」のあまりに軽い内容に悩んでいたとき、僧侶である父親から励まされた話は有名だ。無責任どころか、誠実な人柄はだれからも好かれた。最後の映像が昨年暮れの青島幸男氏の葬儀に出た姿。テレビは残酷に写し出す。さすがに往年の面影はなかったが、枯れたら枯れたで不思議な存在感があった。

    テリー伊藤が断言した。「日本を変えてます。確実に。世の中がみんなモノクロのなかで、この人だけがカラーだった」「日本中ががんばれの中で、気楽にいこうよと。みんな、肩の荷がおりた」

    「ああなりたいけどなれない人たちが、映画を見てすかっとした」と江田けんじ。

    テリーはさらに「小学校の男の子が、将来何になりたいときかれて、9割くらいが植木等になりたいといった。こんな人、いまでもいませんよ」

    6月に公開される映画「舞妓Haaaan!!!」で最後の姿が見られる。昨年11月に撮影されたものだ。

文   ヤンヤン
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter
コメント・口コミを投稿する
コメント・口コミを入力
ハンドルネーム
コメント・口コミ
   

※誹謗中傷や差別的発言、不愉快にさせるようなコメント・口コミは掲載しない場合があります。
コメント・口コミの掲載基準については、コメント・口コミに関する諸注意をご一読ください。

注目情報PR
追悼
シニアの健康ライフ
Slownetからのおすすめ記事(提携)

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中