「植木さんは昭和という時代の宝物です」

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   「無責任男」という‘レッテル’は決してマイナス評価ではなかった。コメディアンの勲章だった。この日も亡くなった植木等さんと彼が生きた昭和という時代をしみじみと偲んだ。

   かって付け人だったなべおさみは証言。「親が死んでも、すぐ仕事に戻ってスーダラ節はないだろよ、と車の中でいってましたが、笑顔のウラにはつらい顔は見せない。ダンディズムに徹した人でした」

   スタジオには台本も手がけた、3歳年下だという前田武彦がゲスト出演。

   「東京タワーが出来る、次はオリンピックだとニホンが躍動して有頂天になっていた時期でした。そこにたまっていた国民のストレスを和らげてくれました」

   ‘シャボン玉ホリディ世代’の清水建宇は「みんなが貧しい時代に明日は今日よりよくなる。明日よりあさってはもっと・・・こういう空気を素直に信じられる時代のヒーローでしたね」。

   団塊世代の見城美枝子はいう。「私たちの世代はスゴイ人数がいたんですが♪何とかなるさで応援されました」

   やくみつるが「ぼくらの世代はむしろ‘ゲバゲバ’でした」というと、いつもは控え目の渡辺宜嗣が饒舌になった。

   「ふだんはテレビに垂れ幕をかけるなど、今日はテレビを見させていただく、という頃でした。植木等さんは昭和という時代の宝物です」・・・「無責任男」「日本一のホラ吹き男」の時代を懐かしむ話題は尽きなかった。

文   初代不良家
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