「ワイルド・ホッグス」大根トラボルタ、芸達者に助けられ

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   NYで見た作品なので日本公開されるか分からないが紹介しよう。

   コメディはアメリカではヒットするが、日本ではまるで駄目。だから大スターのスティーブ・マーティン、ロビン・ウィリアムス、アダム・サンドラー、ティム・アレン、レスリー・ニールセンなどは余り知られていないし、公開されても日本では当たらない。大体がジョークは字幕で表現出来ないし、ユーモアの質の彼我の差は大きい。

   そのティム・アレンが出ている「ワイルド・ホッグス」を名乗る中年4人組みのバイカーの冒険譚。俳優もそのアレンにジョン・トラボルタ(彼だけはコメディアンではないので知名度あり)、マーティン・ローレンス、ウィリアム・H・メイシーというベテランの4人だ。

   女房の尻に敷かれ、子供たちにも馬鹿にされ、同僚に疎んじられ、トラボルタなどは仕事に失敗して破産、家屋敷まで取られた者もいる4人組。自由を求め計画なし、地図もGPS、携帯もなしで西海岸を目指すが、ガス欠やホモ保安官に追いかけられるなどドジの連続。

   挙句に出会ったのが荒くれ男たちの暴走集団。彼らの溜り場の酒場に立ち寄ったのが運の尽き。首領のレイ・リオッタは凶暴で、メイシーのバイクを取り上げて東海岸の家に帰れと叩き出す。腹に据えかねたトラボルタは一人酒場に向かうが、臆病な彼にはならず者集団と対決する勇気は無い。裏から忍び込み取られたバイクを取り返し、次々と彼らのバイクのパイプを切る。

   ところがトラボルタは堂々と正面から対決して理解が得られたと仲間に説明する。追い返した筈のワイルド・ホッグスの4人が酒場の外を通過するのを見て怒ったギャングたちはバイクに跨り追跡をしようとするが、ガスが漏れておりタバコから引火してバイクも酒場も燃え上がる。復讐を誓うリオッタと隣町でのんびり過ごすワイルド・ホッグス――

   話の展開は想像がつき、どうってことの無いコミカルなB級ロード・ムービーだが余り笑えない。大根のトラボルタが芸達者のアレンやメイシーに助けられて画面は何とかもっている。アカデミー助演女優賞のマリサ・トーメイが歳を取ってもいい女で、ドジなメイシーとのロマンスを咲かせるのが微笑ましい。

   最後に伝説のバイカーとして颯爽と登場するのが「イージー・ライダー」のピーター・フォンダと言うオチが一番と言うほど、コメディの割にはパンチラインが無い。

恵介
オススメ度: ★★☆☆☆
ワイルド・ホッグス(WILD HOGS)
監督:ウォルト・ベッカー
出演:ジョン・トラボルタ / ティム・アレン / マーティン・ローレンス / ウィリアム・H・メイシー / レイ・リオッタ
2007年アメリカ映画・ブエナ・ビスタ配給・日本公開未定・1時間39分
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