2018年 7月 22日 (日)

「脱北者は資本主義のシステムを知らない」

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   2002年5月、中国・瀋陽の日本総領事館に駆け込み、中国当局に拘束されたハンミちゃん一家の生々しい映像は、記憶している人も多いだろう。実は、必死になってハンミちゃんを助けようとしたあの母親が、不倫の果てに全財産をもって男と駆け落ちしていた。

   番組は、自由を求めて脱北したものの安住の地はない「脱北者の悲しい現状をテーマに絞って取材」(赤江珠緒キャスター)し特集した。取材した中には、ハンミちゃん一家の崩壊の他にも悲惨なケースが――

   “将軍様”の母親役に抜擢され、『1号俳優』とよばれ特別扱いされていた女優が、同僚との恋愛がバレて強制収容所送りとなり、韓国に脱北したもののお金に困りヌードモデルに。脱北して韓国の男とめでたく結婚したものの、とんでもない男で、結局バラバラ殺人の被害者に。

    北朝鮮からの脱北者は今年で1万人を超えた。大半は韓国で生活しているようだが、その生活ぶりは? 取材によると、「仕事がない」「定職がない」が76%、「詐欺にあった」が21%。一方、脱北者による犯罪は685件、うち暴力犯罪が277件にのぼっている。

   自由な国に逃れてきたものの、けしって安住の地ではなかったわけだが、千葉大特命教授の木場弘子は「被害者、加害者になる人が両方いるが、犯罪を犯す人が非常に多いですね」。これにジャーナリストの大谷宏昭が「彼らは資本主義のシステムなど何も知らないで入ってきている。だから詐欺の被害が多いですよ」と。

   残るも地獄、出るも地獄の現状を垣間見た特集だった。

文   モンブラン
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