「赤ちゃん捨てるのを助長する可能性も」
「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)が5月10日から運用される。賛否両論が渦まくなか、マスコミに公開したことでスッキリ!!はトップで取りあげた。
熊本・慈恵病院の蓮田太二理事長は「預けることで簡単に解決になりません。これがあることによって、最終的な相談ができることに意義があると思います」
捨てる赤ちゃんを引き取る・・・それに至る前に病院では「相談してください」との関門をいくつも用意していることがわかった。
建物の裏手に設けられた赤ちゃんポストを開けると、お母さんに呼びかけるチャイムがある。
「勇気を持ってチャイムを押して相談してください」事情を聞きましょうという関門だ。 そして赤ちゃんが置く場所にも<お母さんへ>の手紙。もう一度熟考して、思いとどまってほしい・・・・ポンと収容してもらうだけの'ポスト'ではなかった。そして手紙には「赤ちゃんに何か親のぬくもりを残しておいて・・・」
しかし、'ポスト'に入れて扉を閉めると二度と開かない。そこには別れがある。多発している赤ちゃん遺棄事件に一助となるか。
「人命を尊重するということでは賛成です。どんな人生を送るかは別にして、幸せに生きてもらいたい」(おおたわ史絵)
「法律家としては健康問題が複雑だと心配になったりするけど、助かるいのちを救うこと自体は賛成です」(八代英輝)
「ただねぇ」とテリー伊藤。「今後は保護例を発表するでしょ。すると、これまで躊躇していた母親がどんどん熊本に行くという可能性があります。赤ちゃんを捨てることを助長していくのが心配ですね」
いずれにせよ安倍首相も反対したこの問題、賛否両論のなかで「こうのとりのゆりかご号」のバスは走り出そうとしている。