「リーピング」
イナゴの大群の迫力が凄い!オスカー女優主演のホラー映画

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   2度のオスカーを受けている名女優ヒラリー・スワンクが、なんでこんなチープなホラー映画に主演したのか疑問に思いながら見た。アメリカ南西部の湿地帯(バイユー)は所得格差が大きい。金持ちは南北戦争時代から広大なコロニアル風の豪邸に住み、白人のプアー層は沼地に掘っ立て小屋のお粗末な暮らし。そんな人たちは旧約聖書に予言されている悪魔とか災害、呪いなどを信じる。「オーメン」の世界だ。確かにCGで蛇やらイナゴの大群やらは迫力あるけど、それだけじゃないだろうか。

(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc - U.S., Canada, Bahamas & Bermuda.<br />(C)2007 Village Roadshow Films (BVI) Limited - All Other Territories
©2007 Warner Bros. Entertainment Inc - U.S., Canada, Bahamas & Bermuda.
©2007 Village Roadshow Films (BVI) Limited - All Other Territories

   製作陣はヒットメーカーのジョエル・シルバーに、ロバート・ゼメキス。監督は「ゴースト&ダークネス」や「エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド」などホラー物が得意なスティーブン・ホプキンス。謎を解いて欲しいとスワンク演じる大学教授のキャサリンに依頼に来るダグに「すべてはその朝始まった」のデイビッド・モーリシー。キャサリンの相棒で謎を調査する黒人のベンに「戦争のはじめかた」のイドリス・エルバ。事件の中心の女の子にアナソフィア・ロブ。「チャ―リーとチョコレート工場」などで今売れっ子の子役スターだ。久しぶりに「クライング・ゲ―ム」などのアイルランドの大スター、スティーブン・レイが遠く離れた教会の司祭役で災害を見通す。

   キャサリン・ウィンター(スワンク)は、今は大学教授。信仰上で「奇跡」と言われる事柄を、総て科学的根拠のあるものとして解き明かして来た。だが昔は聖職者。アフリカ・スーダンで布教活動を行っていたのだが、その地で夫と幼い娘を殺される。失意の彼女は信仰を捨て、宗教を科学的に解明する学問に専念している。ある日ルイジアナの小さな町へイブンの教師ダグ(モーリシー)が訪ねて来る。小さな女の子ローレン(ロブ)が兄を殺して以来、町の人々が神の御業と信じる一連の厄災が発生しており、調べて欲しいと。

   旧約聖書に10の厄災があると書かれている。「血が流れる川」「得体の知れない伝染病」「蛙が天から降る」(「マグノリア」にもあった)「食卓のブヨとウジ」「家畜が倒れる」などなど。だがこの映画の中では、7番目の「イナゴの大群」が凄い。CG技術が発達するといとも簡単に空が真っ黒になってイナゴが人間を襲う。「奇跡」を科学的に解明して来たキャサリンもお手あげ。同僚のベンも不幸に見舞われることに。

   いろんな事件の背後にいったい何があるのか? 例によって「ローズマリーの赤ちゃん」的に後の不幸を予感させる終わり方になっているが、これもホラー映画の定番。それにしても分からないのは、どうしてヒラリー・スワンクはこんな映画に出たのだろうか?

恵介
オススメ度: ★★☆☆☆
リーピング(The Reaping)
2007年アメリカ映画・ワーナー・ブラザース配給・1時間40分・2007年5月19日公開
監督:スティーブン・ホプキンス
主演:ヒラリー・スワンク / デイビッド・モーリシー
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