「人生を踏みにじった償いはどうなるのか」
2007.05.23 11:55
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99年に山口で起こった母子殺害事件の差し戻し審が明日、広島高裁で開かれる。この裁判は1審、2審とも無期懲役だったが、最高裁は「犯行時の18歳が、死刑を回避すべき決定的事情とはいえず、審理をやりなおさなければ著しく正義に反する」とした。
いわば、死刑を示唆してもいるわけで、これを受けて、被告の弁護人は21人に増えた。死刑廃止論の論争が予想される。これを前に昨日、被害者の夫、本村洋さん(31)が会見して心境を語った。
「更正がさだかでないまま、人を殺した人間を社会に出すのは無責任」
「弁護士が代わってから、被告から手紙が4通、現金も送られてきた。弁護士の手紙には贖罪(しょくざい)のつもりとなっているが、弁護士の戦術でしょう」
「許せないのは忘れてしまうこと。命日だとか、妻や子のもろもろを時が残酷にも忘れさせる」
みのもんたは「幸せな人生を踏みにじった償いはどうなるのか。21人の弁護士さんたちがどういう結果を求めるのか。わたしも番組も興味津々で見つめていきたい」といった。
明日はまた、神戸の連続殺傷事件から10年。
「先の母親殺し(会津若松)でも、神戸の少年を英雄視するような見方もある」「社会全体で償いとは、更正とは何かを考えないと」(寺脇研)
文
ヤンヤン