「トリビア」スタッフがおくるデンジャラスなバラエティ(環境野郎Dチーム)

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   今回取り上げる番組は、フジテレビ月曜深夜の「登竜門枠」(24時45分~27時)に4月から登場した「環境野郎Dチーム」。

   これから一斉に定年を迎える「団塊の世代」を主役にすえたユニークな番組だ。団塊の世代のベテラン俳優達が「Dチーム」を結成し、昨今危機的な状態に陥りつつある環境問題を"独自な目線で"レポート。様々な世代にその現状を訴えかけていく、という真面目なコンセプトをもった番組である。

   だが、さすがは「トリビアの泉」のコアスタッフ(構成の酒井健作や木村剛ディレクター、坪井貴史プロデューサーなど)が多く参加しているだけのことはある。実際の番組は、センセーションと衝撃、そして爆笑の嵐である。ベテラン俳優によるくそ真面目で重厚な台詞回しや素振りから、とつぜん飛び出す「意外なトーク」が笑いを呼ぶ。

   例えば、てっきりタイトルの『Dチーム』の"D"は団塊のDかと思って見ていると、いきなりOP映像の終わりに「お?っと、『Dチーム』の"D"は団塊の"D"ではなく、"デンジャラス"の"D"ってことでヨロシク!」とMCの伊吹吾郎による無駄に格好つけたナレーションが登場したりする! 「えっ!?団塊のDじゃないの」と思わず吹き出してしまうのだ。この番組はそんなはぐらかしがいくつもある(それを渋く格好いい感じでやられるから、なお衝撃が増す)。

   どんなバラエティ番組でも台本というものがある訳だが、一応ノンフィクションなので、普通は仕切りの部分以外で台本通りにいくことは少ない。しかし、この番組はいかにも台本通りであるかのような「軽快かつ不条理」とも言える掛け合いが、重厚な台詞回しによって為されている。ここも笑いどころのひとつだ。

   特にMCの伊吹は普段バラエティに出ないため素のキャラクターがわからない。どこまでが演出なのか、本人の天然なのかがわからないのが、非常に奥深い。伊吹をMCに抜擢したこのキャスティングだけでも賞賛に値すると思う。

   番組では毎回、「絶滅危惧種の山猫」などのレポートを流すのだが、「環境クイズ」や「トップモデルのいらない服のリサイクル」など、無駄に若者によった趣向も凝らされていて飽きさせない。

   さらに、ヤングゲストとのちぐはぐな掛け合いや、なぜか平井理央アナによる(音の外れた)エンディングテーマなどなど、見逃せないお決まりも多数。ぜひともこの「デンジャラスさ」を維持して、突っ走ってほしい。

   ※環境野郎Dチーム(フジテレビ・月曜25時~)

文   鯖野かサバり
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