2024年 4月 19日 (金)

日曜コラム:アメリカ映画トピックスを紹介

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   アメリカにMPAA(Motion Picture Association of America)と言う団体がある。映画のレイティング、R(成人向け)とかPG(両親付き添い)などを決める。Gレイト(一般向け)が一番良く、子供でも大人でも、両親が付いていなくても見られる。つまり一番制限なく見られる映画と言うわけだ。それだけ門戸も広い。R指定映画では観客が制限され、興行成績の大きなチャンスを失う。

「喫煙シーン」があると成人指定映画になってしまう!?

   大人向け、18歳未満禁止のR指定にひっかかる要素はセックス(裸とか性行為など)、暴力、汚い4文字言葉(FUCK、SHIT、などの濫用)などがあった。この度のMPAA裁定で、映画の中でのタバコ、喫煙がR要素として取り上げられることになった。「タバコを吸うことがカッコ良い」と言う描写(The film glamorizes smoking.)はR指定だと。

   FOXの最近の作品で「サンキュー・スモーキング」があった。タバコ会社に雇われたPRマンが社会の禁煙運動に対抗するため映画会社に乗り込み、映画の中でどんどんタバコを吸うシーンを増やし、タバコをカッコ良く見せるアイディア。この提案に乗ったように確かに映画の登場人物はやたらとタバコを、それもうまそうに吸う。

   しかし、5月10日にもたらされた今度のMPAAの裁定は、未成年にそういうシーンを見せて喫煙を勧誘するのはいけないというのだ。禁煙モードの現代劇ならともかく、タバコの害が騒がれていない70年代までの昔の社会を描く作品ではどうするんだ、それでもR指定か?などの不満がプロデューサーたちから聞こえて来ている。

恵介