村上龍のクールな司会が光る「カンブリア宮殿」

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   テレビ東京で毎週月曜の夜に放送している「カンブリア宮殿」。司会は村上龍と小池栄子。毎回、経済界で成功した人をゲストに呼んで話を聞くという日経の匂いがプンプンする番組だ。セットがすごくて、テレ東のカテゴリを超えたような豪華な代物だけど、「宮殿」だから仕方ないな。

   この番組は、ゲストによって面白かったりつまらなかったりするんだけれど、先週はとても面白かった。登場したのは、久保利英明という時給7万円の辣腕弁護士。ネクタイが超派手で、見た目はヤクザ。でもしゃべると非常に味わいがあって、さすがだと思わせる人物だった。

   この久保利さんは、総会屋を追っ払った弁護士として有名で、久保利方式という株主総会のやり方を広めた。それまでの株主総会では1つの議題ごとに質疑応答をやっていたんだけど、それをやめて、議案説明をバアッと一杯やって最後のほうで質問を受け付けるという方式に変えた。

   経営者からの信頼が厚いから、たくさんの大企業の顧問弁護士をやっているんだが、最近の企業不祥事についてこんなことを言っていた。「いまはトカゲの『シッポ切り』じゃなくて『シャッポ切り』というんですよ」。不祥事が内部告発でばれて、社長が謝ってやめなくちゃいけなくなることが多くなった、と。

   ちなみにこの日は、企業のIRとか総務の担当者が100人、観客として来ていて、「自分の会社が買収されるのはイヤか」というアンケートに答えていた。その結果は、「イヤだ」が70人、「構わない」は30人。まだまだ日本の企業文化は閉鎖的なんだと感じた。久保利さんは「もうそういう文化は、そろそろおしまいですよ」とキッパリ言っていたけれど。

   このカンブリア宮殿では、村上龍が気負ったところもなく、非常にクールにイイタイコトを言うのが気持ちいい。作家として一流なだけでなく、司会者としても鋭いものを持っている。

    日経の 匂いはするが 龍はがんばる

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