2018年 7月 20日 (金)

「グッドウィルのユニフォームには・・・」

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   介護事業の最大手「コムスン」が、厚生労働省から事業所の新規指定や更新を認めないなどの処分を受けた。事実上、市場からの退場処分だが、同社は『処分逃れ』ととれる奇策に出た。コムスンの介護事業を同じグッドウィル・グループの別会社「シルバーサービス」にそっくり譲渡することにしたのである。

   「コムスン」は北九州の介護入浴サービスや夜間巡回サービスをする会社にグッドウィル・グループが資本参加し、関連会社化した会社だ。「24時間365日体制の介護サービス」を謳い文句に事業を急拡大してきた。

   その「コムスン」の不正とは、水増しによる介護報酬の過剰請求と事業所指定の不正取得。同社の事業所は全国に2081か所あるが、この事業所が雇っているヘルパーの数やサービス内容を水増し、過剰に請求していた悪質なもの。

   東京都などの監査で不正が発覚すると、事業所の「廃業届」を出すなど、処分逃れと思える行動を繰り返していた。

   コムスンの親会社であるグッドウィル・グループは、創業者であり現会長の折口雅博が95年に設立した会社。日商岩井時代にディスコ「ジュリアナ東京」を立ち上げて名を馳せた後、92年に独立。六本木にディスコ「ヴェルファーレ」を立ち上げた。その勢いで人材派遣業に進出、グッドウィル・グループを設立している。

   就職難、リストラを背景にまずは人材派遣業、続いて高齢化社会を背景に高齢者福祉事業で、買収などを繰り返し業容を拡大してきたのだが、やはり地に足が付いていない空中遊泳の会社だった。キャスターの小倉智昭は「社名変更(事業譲渡の間違い)すれば処分の対象にならないというのはどうですかね」。

   ノンフィクション作家の岩上安身も「組織の中枢から指示が出ていたと言われており、確信犯だ。事業譲渡は開き直った感じは否めない。行政の限界で、なめられちゃっている」と激怒。

   "勝ち組"だった折口を政財界が認知して04年に経団連理事、05年には紺綬褒章受章というから驚く。

   グッドウィルは西武ライオンズの2軍の命名権を持っており、そのユニフォームには「Goodwill」の文字が大きく入っている。少し前に裏金不祥事で叩かれた西武だが、今回の件については小倉も「西武の2軍の選手も、ユニフォームにそでを通しにくくなりますね」とやや同情気味だった。

文   モンブラン
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