「国庫に戻るということやからね」

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   これまで4年半に渡り、スーパーモーニングは「官」を相手に戦い続けてきたそうだ。各省庁が保有する会議室や倉庫、研修所。これらは活用の度合いが低いのに、都心の一等地にあって分不相応だとして、番組は度々取り上げてきた。そして、ついに番組は勝利した。これらムダ施設が売却されることになったんである。

   スタジオでは、コメンテイター、井筒和幸のかつての懐疑的な発言が紹介される。「こんなこと何回もテレビで取り上げて、『そうだね、そうだね』と言っていても、結局変わらない」。「変わったんですよ」とリポーターの玉川徹は正義の勝利を祝った。「関係者に聞くと、この番組で取り上げたことが影響した」と玉川は自賛する。

   施設の売却収入として、差し引き約1兆円が国庫に入る見込みだそうだ。だが、高揚する玉川を眠そうに眺める井筒はかつての発言を反省する様子もない。「国庫に入るということは、国庫に戻るということやからね」とうそぶき、隣席のタレント宮崎美子に「もっと反応しなさい」と諭される始末。

   しかし、このところの年金、介護問題などでイヤというほど見せつけられた美しい国ぶりを考えると、ムダ施設のお金が浮いたといって無邪気に快哉を叫ぶ気になれないのも事実だ。どちらかと言えば、井筒の虚無的な反応に同調したくなってしまうかもだ。

文   ボンド柳生
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