「息子さんに促されてやっと…」

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   豚肉入り牛肉ミンチを出荷した会社の記者会見。それまでの社長の言い分は「自分は(消極的に)許可を与えただけ。偽装を主導したのは工場長」。しかし、この会社、どうやらワンマン経営らしいと知った取材陣は、本当は誰が指示したのかを厳しく追及する。

   そうして板挟みになったのが会見に同席した工場長である。「社長は工場長に(混入を)相談されたと言っているが…」と質問されて、無言。メガネはずり落ち、目はうつろ。顔には霧吹きでかけたのかと思うほど大量の汗が浮かんでいた。

   容赦なく取り調べを進める報道陣。「法的なこともあるので、事実を言ったほうがいい」などと誘導され、工場長は落ちた。「社長に言われました」とボソリ。

   それでも社長は指示を認めない。すると、取締役である社長の長男が「ちょっと(カメラを)止めてもらってもいいですか」と言い出す。もちろん、正義のスパモニが止めるわけがない。長男は「やったことはやったと言ってください」などと父親に促した。そして、ついに社長も指示を認めることとなった。

   赤江珠緒キャスターは「(社長は)息子さんに促されてやっと認めたんですね」と呆れ顔だったが、こちらは何だかほっとした気分でいた。社長と息子のやりとりは「とんだ茶番劇」と笑い飛ばすにしても、あの工場長の表情だけは「死」を感じさせるほど、迫真に迫っていたのだ。

文   ボンド柳生
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