北海道・苫小牧市の偽ミンチ事件。昨日4度目の記者会見をした。往生際の悪い田中實社長だったが、取締役の長男にいさめられてようやく「社長指示」を認めた。
会見はファミリー経営そのままの席順。左から中島正吉工場長、田中社長、3男の恵人専務取締役、長男の等取締役の4人が出席した。リポーターによると、田中社長と跡取りに決めている恵人取締役の2人でひそひそ、人ごとのような対応だったという。記者とのやり取りの一部を再現すると。
Q「いつ頃から混ぜていたのか」
社長「混ぜたというより混ざったということのほうが多い」
Q「誰が指示したのか」
社長「工場長から相談をうけた」
工場長「(躊躇しながら)社長がいったと思います」
Q「指示したんですか?」
長男「(社長へ)あいまいな表現はやめて、本当にやったならやったといって下さい」
社長「指示したことはあります」
Q「(工場長に)社長にやめるよう言わなかったのですか」
工場長「言ったことはありません。雲の上の人ですから」
キャスターの小倉智昭は、会社の支離滅裂なマスコミ対応については多少、同情的なコメント。
「この会社も地元では大企業なのでしょうが、地方の中小企業には危機管理能力とか広報担当とかがありませんから、大混乱しちゃったんだと思います。取引先に大企業が多いが、これで完全に切り捨てられるでしょう。前途真っ暗ですね・・・」