「シュレック3」
ゾロゾロ生まれた「ベビー・シュレック」が楽しい

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   シリーズものは夏の映画シーズンに大ヒット。「スパイダーマン」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ダイ・ハード」。だがこの「シュレック3」はどうだろうか? 前2作に比べてパンチもギャグも少なく、それほど面白くない。確かに主人公の緑の怪物は親しみ易く再登場は嬉しい。この映画は普通の漫画と違い、ドタバタのスラプスティックではなく物語で引っ張る。だから物語にインパクトが無くなるとパワーが落ちる。今回は「王位継承の騒動」だが、最後のシュレックのスピーチなどはどう見ても政治的でシュレックに相応しくない。

SHREK THE THIRD TM & © 2007 DREAMWORKS ANIMATION LLC.
SHREK THE THIRD TM & © 2007 DREAMWORKS ANIMATION LLC.

   声の出演はマイク・マイヤーズ、キャメロン・ディアス、エディ・マーフィ、アントニオ・バンデラスと一流スターを揃えている。日本版吹き替えもハマちゃんこと濱田雅功、藤原紀香、山寺宏一、竹中直人など日米とも前回に引き続いてのキャスト。アーサー役は歌手のジャスティン・ティンバーレイク。「シュレック」などアニメの声を務めて来たクリス・ミラーが初監督だ。

   舞台は「遠い遠い国」。前作で一敗地にまみれたチャーミング王子が、自分の武勇伝を芝居にしてディナーシアターで演じているが、観客に受けず、うるさい音で中断する。公式な宮廷儀式に堅苦しい正装で出席したシュレック夫妻が、また騒動を巻き起こしたからだ。フィオナ姫の父親ハロルド国王が重い病気でご臨終。王位継承権はシュレックにあるが、彼は真っ平御免。早く故郷の沼に戻り、誰にも咎められずにのんびり暮したい。継承権の第二位はフィオナ姫の従兄弟アーサーに在ると王様の遺言。そこでシュレックは、ドンキーと長靴を履いた猫と3人でアーサーを探す旅に出る・・・。

   御伽噺の主人公たちも総動員。宮廷のパーティには白雪姫、眠り姫(相変わらず直ぐ眠りに落ちるギャグを繰り返す)、シンデレラ、ラプンツェル(髪長姫)が集まるし、チャーミング王子が反乱軍を募ると「負け犬軍団」キャプテン・フックや赤頭巾の狼たちが集まる。相変わらずパロディたっぷりだ。シュレックたちが探し出したアーサーは魔法学校で学んでいたが名前に反して凄い弱虫なので手を焼く。

   最高に楽しいのは、シュレックに子供が誕生するということ。それも5つ子、6つ子じゃない。無数の悪戯、小シュレックがゾロゾロ。ドラゴンと結婚したドンキーも子沢山だが、こちらの子供は口から炎を吐くから始末に悪い。長靴の猫のチャームポイントは目を見開きクビを傾げジーっと見つめること。段々シュレックにも通じなくなるが、ドンキーまでひっくり返って目をパチクリするには笑ってしまう。

恵介
オススメ度: ★★☆☆☆
シュレック3(Shrek the Third)
2007年アメリカ映画、アスミック・エース 角川エンタテインメント配給、1時間32分、2007年6月30日公開
監督:クリス・ミラー
声の出演:マイク・マイヤーズ&濱田雅功、キャメロン・ディアス&藤原紀香
公式サイト:http://www.shrek3.jp/site/index.html
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