「自転車で日本一周 80歳の生き様です」

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   自宅まであと40キロ・・・映画のような、物語のような。

自転車で日本一周 80歳の生き様です

   長野・小川村に住む原野亀三郎さん(80)がダンプカーに追突され、全身を強く打って間もなく死亡した。原野さんは自転車での日本一周旅行から戻り、自宅まであと40キロ。ゴールは目前だった。

   朝ズバッ!は年金問題に連日かしましい。けしからん!の連呼。梅雨の長雨みたいなユーウツなメニューのなかで、このニュースは梅雨の中休み。

   スタジオには原野さんが乗っていたフランス製の同じモデルの自転車を用意して、80歳の「無念のゴール」を特集した。

   「亡くなった戦友たちは青春を謳歌できなかった。そんな彼らのために青春をしているんです」

   80歳というと、ニホンの敗戦を多感な18歳で体験したことになる。どこで戦役についていたのかは不明(スタッフの取材不足)だが、戦争で生き残った思いを抱えた人生だったようだ。

   7年前に奥さんを東京に残して長野の山あいに移住。自宅は3年間かけて自分で建てたそうだ。ひとりで自活していた。年賀状に<無限の夢に挑戦>と書いて昨年4月に長野を出発。日本海沿いを北上し、北海道を時計回りで一周した後、太平洋沿いに本州を南下。

   10月には長崎で体調を崩して入院。家族が断念するよう説得したが首を横にふる。「あの世にいったら戦友たちががっかりする」・・・そして残り40キロの地点でダンプトラックにはねられてEND。

   鹿児島では若者にこういった。「1歩前に出て欲しい」シンプルな一言の持つ意味は重い。しめくくりに神妙なみのもんた。「自転車で日本一周、80歳の人間の生き様です。われわれはこう受けとめたい」

文   初代不良家 | 似顔絵 池田マコト
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