「アドレナリン」
毒を盛られた!1時間以内に死んでしまう!

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   原題は「CRANK」。今はもうそのままの「クランク」でも意味が通じるくらいだが、覚醒剤、中枢神経刺激剤のことだ。映画は、眠っている間にクランクを大量に打たれて1時間以内に死ぬ筈の男の話。B級作品だが主役シェブの設定が変わっていて、LAを滅茶苦茶に駆け巡るアクションは楽しく痛快だ。

(C)2006 LIONS GATE FILMS INC. And LAKESHORE ENTERTAINMENT GROUP LLC All Rights Reserved.
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   主人公シェブ(ジェイソン・ステイサム)はマフィアに雇われている殺し屋。二日酔いの朝、不快な気分で目覚めるとライバルのリッキー(J・P・カンティーロ)から伝言、VTRを見ろと。画面には眠っているシェブに何やら注射が!「お前にある毒を盛ったぜ。後、1時間しか生きられない」。シェブは解毒剤を打たねばと、リッキーを探すが当然見つからない。ドラッグで世話になっているドク(D・ヨーカム)に助けを求めると「体内にアドレナリンを出し続ければ、毒の作用を止められる」と貴重な忠告。それでは、とアドレナリンを出すため、解毒剤のためにリッキーを追いかける。雇い主のマフィアに頼んでも手遅れと断られるし、リッキーの弟をぶっ殺しても肝心のリッキーではないので解決はしない。そのうち恋人のイブ(エイミー・スマート)まで巻き添えになる。

   LAの街を縦横に走り回るシェブ。可笑しいのは中近東系のタクシードライバーに頼んでチェイスをするのだが、車を乗っ取ろうと揉めて「アルカイダだ!」と叫ぶシーンだ。通りがかりの人たちが運転手を取り押さえてくれて、車はやすやす手に入る。セックスも興奮させる一種。シェブは中華街のど真ん中で人通りが多いのも構わず、イブの下着を取って後ろからセックス。観光バスの客たちが大喜びでカメラのシャッターを押しまくるのには笑える。

   ヴィデオゲームの主人公のように絶えず動き、走り回る。さもなければアドレナリンが出なくて毒が廻るからだ。この作品が監督・脚本のデビュー作となる、CM界出身のマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラー。自分たちも「注意欠陥障害(ADD)」だと言う。絶えず動いていなければ落ち着かない。だからノン・ストップ活劇は長年の夢だったと。

   主役のジェイソン・ステイサムは飛び込みのイギリス代表選手だった。不敵な面構えが気に入られ映画界入りし、運び屋の「トランスポーター」で一躍人気が出た。どこから見ても美男とは言えず、34歳にしては薄い頭だが、ヘリコプターに釣り下がるようなアクションをスタントを使わず自分でやってのける。イブ役のエイミー・スマートは金髪美人。脇が多く劇場映画では初めての大きな役だ。スキンヘッドの悪役リッキーのホセ・パブロ・カンティーロもTVで活躍している。

恵介
オススメ度: ★★★☆☆

アドレナリン(CRANK)
2006年アメリカ映画、ムービーアイ配給、1時間34分、2007年7月7日公開
監督・脚本:マーク・ネヴェルダイン、ブライアン・テイラー
出演:ジェイソン・ステイサム / エイミー・スマート
公式サイト:http://www.adrenaline-movie.com/

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