「格さん」伊吹吾郎に「クサイ芝居やらすんじゃないよ!」

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   俳優の伊吹吾郎といえば、TBSドラマ「水戸黄門」における格さんこと渥美格之進。伊吹は三代目の格さんであり、御老公の身分証を持ち歩き、必要に応じて提示するというお役目である。2000年まで17年間に渡って勤め上げた。

父親のお墓参りをすること。そうすれば健康も心配いらない

   「水戸黄門は毎回見てるよ。肩が凝らなくていい」と評価する細木数子大先生。お笑い、プロレス、水戸黄門、と多彩な趣味を持つお方である。伊吹については「暗い、重い」とネガティブだったが、その伊吹が「(細木は)菩薩様のようだ」とおだてると、「うまいこというねー」と木に登って相好を崩した。

   さて、この番組では、ゲストが「実演」するのが恒例だ。相撲取りが来れば「ぶちかまし」、伊吹は当然、印籠のシーン。それもただ印籠を見せてもつまらないから、ほかのものに変えてお笑いを――。

   「過去の栄光」を本人がパロディにしている(させられている)のを見るのは、ときにもの悲しい。最近のCMで、とあるバンドのボーカルが妻と一緒に出てきた。悲恋の実話を元にしたという、唯一最大のヒット曲を替え歌にして商品を宣伝する。これでは、悲恋も曲もファンも立つ瀬がない。

   印籠のパロディにはそのCMほどの深刻さはなく、伊吹本人もコダワリを感じさせずに演じた。犬のぬいぐるみを手にして、「このワンちゃんが目に入らぬか」「ここにおわすお方をどなたと心得る。細木数子様にあらせられるぞ」「控えおろう~」

   「ワンちゃんが」と言った瞬間、スタジオの観客はたしかに笑っていたが、長続きはせず、微妙な空気に変わっていった。そこでセンセイ、貫禄の一言。「こんなクサイ芝居やらすんじゃないよ」。今日のこの発言は、至言であろう。

   「格さん」の後は、「いまは(女より)ギター一本」という伊吹のフラメンコギターへの傾倒ぶりが語られる。ギターについてはいくら話しても話したりなそうな伊吹であったが、「格さん」ほどの時間は与えられず、「運命の鑑定」へと移行。

   ここに至って、大先生は、またまたまたまたもや占いを忌避しようとする。もはやマクラ状態である。健康について聞く伊吹に「占いを信じてないから、占ってもしょうがない」。渋々、話しはじめるものの、あっさりとした内容。

   伊吹は幼少時に父親を亡くし、叔母の養子になったが、「叔母さんの養子にならなくて良かった」「(戸籍上)そのままにして、お父さんを供養してあげれば、もっと人生がラクになっていた」。解決策は「父親のお墓参りをすること。そうすれば健康も心配いらない」。いつもの戸籍原理主義と墓参りのコンボである。

   たぶん、占いを信じないゲストが悪いのだ。きちんとスクリーニングして出演させるべきだ。視聴者は、センセイの夢と希望に溢れた予言を楽しみに待っているのだから。

   さて、次週は…ボン・ジョビが新アルバム発売記念日本公演のついでにお立ち寄りだそうで。

文   ボンド柳生 | 似顔絵 池田マコト
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