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原発放射能漏れ「東京で200万人の死者」?

   新潟県中越沖地震が発生。スパモニは<総力取材>のタイトルでヘルメットをかぶったリポーターが被害地の状況をくわしく報告した。倒壊した家屋、道路の亀裂、それに余震であわてて作業を中断する自衛隊員の映像・・・自然災害は突然やってくる。

これはいたずらに不安をあおる情報ではない

   緊急シミュレーション<これ以上、巨大地震が起きたらどうなるのか・原発は安全なのか>――専門家の意見には背筋が寒くなった。

   今回は柏崎刈羽原発3号機のタービン建屋に隣接した変圧器から火が出た。稼働中の2、3、4、7号機が自動的に緊急停止し、実質的な被害はなかった。

   しかし、震度7、マグニチュード8クラスのいわゆる"東海地震"が発生した場合はどうか。静岡県の浜岡原発から放射能が漏れたら、例えば東京はどうなるのか?

   中部電力・浜岡原発では「そういう事態になれば自動停止になるので、安全上重要な施設については影響を及ぼすものではないと考えている」というが、小出裕章(京大原子炉実験所)による緊急シミュレーションはこうだ。

   「東京都民200万人の死者が出ることが想定されます。風向きや気象条件によりますが、死の灰が飛んでくることによって1千万単位の方は被爆して、そのうちの数百万がいずれがんや白血病で死亡することが考えられます」

   地震研究の評論家・桜井淳も力説した。「放射能漏れなどの施設の強度、安全性が指摘されていますが、それ以上に操作する人間の危機管理能力も問題です。いままでの安全基準でいいのか、私は大いに疑問を感じています」

   「電力で生活が豊かになる恩恵を受けてますけど、怖いですね」(女優・宮崎美子)

   こんなスタジオの声に、まとめ役の赤江珠緒は「これはいたずらに不安をあおる情報ではない」とクギを刺した。

   地震列島は副次的な脅威として、地震のたびに全国にある55基原発という恐怖にさらされている。チェルノブイリで起きた悲惨な災害事実をみると地震よりはるかにオソロシイ。