「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」
大きくなったハリー、キスシーンも自然に見える

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   小説の方は、いよいよ7月21日に最終巻の第7巻が全世界で売り出される。本作は第5巻で日本語版でも2分冊になるシリーズ最長の話だが、映画は一番短い2時間18分で収まっている。先行ロードショーの土曜日午後に見たが、劇場は半分の入り。こんな調子ではヒットが危ぶまれるが、台風のせいだろうか。

(C)2007 Warner Bros. Ent. <BR>Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R. <BR>Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and (C)Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
(C)2007 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R. Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and (C)Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

   それよりも気になるのは、ポッター役のダニエル・ラドクリフも、ロンのルパート・グリントも、ハーマイオニーのエマ・ワトソンもすっかり大人になってしまったことだ。だからハリーが好意を寄せていたチョウとのキスシーンも自然に見える。ともかく17歳は立派な大人、子供役はどうしても無理だ。

   ハリーは冒頭でいつもの如く、マグル(人間)の地で意地悪な従弟ダドリーに苛められる。子供のようにブランコに乗ったハリーは大人顔だけに違和感がある。二人はディメンター(吸魂鬼)に襲われ、ハリーは従弟を助けるために魔法を使って難を逃れる。だが、本来魔法を使ってはならない場所でその力を行使したことにより、ホグワーツ魔法魔術学校を放逐されることになる。

   弁明の場である公聴会ではダンブルドア(マイケル・ガンボン)校長が助けてくれるが、校長は罷免されてしまう。代わりに魔法省から送られたアンブリッジ(イメルダ・スタウントン)が校長になり、厳しい規律で生徒たちに対処する。肥満で小柄の体をピンクのスーツに包んだアンブリッジは、シリーズ初めての女悪役だ。魔法省と口裏を合わせ、闇の帝王ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)の存在を否定し、彼に会ったと主張するハリーを迫害する。ハリーは悪夢に悩まされる。過去の忌まわしい思い出がフラッシュバックのように脳裏に閃く。闇の帝王とハリーはある絆で結ばれているのだ。

   出演者の顔ぶれが凄い。脇役がエマ・トンプソン、ゲイリー・オールドマン、マギー・スミス、レイフ・ファインズ、アラン・リックマン、ヘレナ・ボナム=カーターなどスター級のオンパレードだ。監督はTVで活躍しているデイビッド・イェーツで映画初監督だが力はある。第6作も彼が監督する。

   ハグリッド(ロビー・コルトレーン)の弟はとてつもない巨人だが、可愛い顔をしている。目を見張るのが、魔法省の倉庫のシーン。倉庫の棚に並べられた何百万という数の光る玉。天井までそびえる棚が崩れ落ち、玉が砕け散る様は壮観だ。ただ今回はクィディッチのゲームも個性的な幽霊も出て来ないのが寂しい。また登場人物が多すぎて、誰が誰だか思い出すのに時間がかかる。監督が変わり、今までのトーンよりも暗くなった。魔法の雰囲気は増したように思える。

恵介
オススメ度: ★★★☆☆
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(HARRY POTTER AND THE ORDER OF THE PHOENIX)
2007年アメリカ映画、ワーナー・ブラザース映画配給、2時間18分、2007年7月20日公開
監督:デイビッド・イェーツ
出演:ダニエル・ラドクリフ / ルパート・グリント / エマ・ワトソン
公式サイト:http://harrypotter.warnerbros.co.jp/site/index.html
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