「オープン・ウォーター2」
ヨットに戻れない!男女6人「パニック」状態

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   「オープン・ウォーター」とは、岩や島影も見えない広々とした海原のことを言う。その名のとおり、大海原で起こる事件を描いたパニック映画の第2弾だ。


   第一作は、実話にしても何でこんなつまらない映画を作るのだと呆れ返ったものだ。海洋遊覧船が観光客を乗せて海の真ん中まで来て、ダイビングや遊泳をさせる。時間になって係が観光客の人数を数え間違えて、一組のカップルを海に残したまま帰ってしまう。日も暮れてとり残された二人が立ち泳ぎをしながら救いを待つがサメに襲われる、というバカらしさ。こんなモンに続編が無いだろうと思ったらあるのですねぇ、これが。

   本作も実話に基づく映画で、制作はドイツ。ただ登場人物は総て英語を喋り、場所もメキシコ湾。題名はアメリカの配給会社が付けたもので、原題は「ADRIFT」(漂流)。高校時代の仲良し6人の男女が、メキシコ湾に豪華ヨットで乗り出す。沖で遊泳を楽しもうと次々に海へ飛び込んでいく。そして海に対して子供時代に心の傷を抱き、何よりも赤ん坊の子守があるからと船に残ったエイミー(スーザン・メイ・プラット)までも、悪ふざけをするダン(エリック・デイン)に海に放り込まれる。

   6人全員で海の中で楽しい時間を過ごし、さあヨットに戻ろうとして重大なミスに気付く。梯子を下ろして遊泳するという基本を忘れてはしゃぎ回ったのだ。甲板までは3メートル以上あり、どんなにジャンプしても届かない。生死にかかわる重大な局面を迎えた6人はパニック状態に陥る。

   監督の奥さんの友人の話だそうで、このようなミスはあり得ると思うから恐ろしい。6人6様の焦りが分かり、緊迫感が募る。全員水着を脱いで、結び繋いで甲板に投げるが届かない。船尾に掲げた星条旗を掴み、縋って登ろうとすると破れる。船の横板を壊そうとするが歯が立たない。たまさか横を通るクルーザーに助けて!と手を振っても手を振り返される焦燥感。

   監督はドイツでCMとミュージックビデオで活躍しているハンス・ホーン。高校時代のヴィデオを交えたドキュメンタリー・タッチで迫力ある映画に仕上げている。

恵介
オススメ度: ★★☆☆☆

オープン・ウォーター2(ADRIFT)
2006年ドイツ映画、トルネード・フィルム配給、1時間34分、2007年7月28日公開
監督:ハンス・ホーン
出演:スーザン・メイ・プラット / エリック・デイン
公式サイト:http://www.open-water2.com/

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