凱旋!佐賀北「がばいうれしかです」
甲子園の熱気が炎暑を呼んだのか、ことしの夏の高校野球は熱戦の連続だった。
初優勝を果たした佐賀北の市丸大介主将は「がばいうれしかです」。地元佐賀に移動の大型バスに乗ったままで凱旋。3000人が出迎えた。ごくフツーの公立の高校生たちだ。
「ハンカチ王子」に大騒動となった昨年とは大違い。スッキリ!!は地味ィな優勝チームの凱旋を地味に追った。
佐賀市内の居酒屋は半額サービス。大型店や商店街では8月23日から「感動ありがとう」のお祝いセール。夏もの衣料は5~7割引き、ほかにジャスコ佐賀大和店で紅白まんじゅう、白山商店街では「勝ち氷」と名付けたかき氷を振舞う。
「野球はなーんも知らんかったけど、一生懸命に応援したら肌がツヤツヤになって・・・」と素直に喜ぶおばちゃんもいて、ほのぼのムード。
主催者の朝日新聞が配った小旗がやけにシラジラしく見えた。
県内の進学校だ。「文武両道」を校風にかかげて、テスト1週間前になると、すべての部活動は停止。甲子園でも大会期間中は宿舎で勉強会を欠かさなかった。
選手は全員地元っ子。グラウンドはサッカー部と縄張り争いをしながら共有。
「優勝するなんて誰も予想してなかったですよね」(テリー伊藤)
それからスタジオトークが盛り上がった。「甲子園はいつも名門校が勝つから興味がなかったけど、今度ばかりはねぇ」(さかもと未明)
「勉強もしっかりして優勝ですから、このチームは何か持ってます。マンガになりますね」(八代英輝)
優勝旗とともに凱旋したナインはあすから2日間の試験日。佐賀北はハンカチならぬ「腰てぬぐい」で勝ち抜いた。