みうらじゅん、MEGUMIに「変テコ芸術」レクチャー(シンボルず)

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   みうらじゅん。漫画家、イラストレーター、ミュージシャンなど100以上の肩書きを持ち、「マイブーム」「ゆるキャラ」などの新語を生みだし、日本のサブカルチャー界を牽引してきた男。

   そんなみうらじゅんの世界観を満喫できるのが、今回紹介する「シンボルず」。今年4月にスタートし、テレビ東京(関東ローカル)で毎週日曜25時から放送されている。ちなみに、放送開始直前までは「美女と夜じゅん(仮)」というタイトルが公表されていた。

   この番組はいつも、テレビ東京の会議室に呼び出されたタレントのMEGUMIに、みうらじゅんがレクチャーをするところから始まる。みうらが話すのは、彼がかねてから注目し、写真もしくは実物を収集している「街中に潜んだ芸術作品」の魅力について、だ。

   しかしというか、やはりというか、「芸術作品」といっても、取り上げるモノは、基本的にはツッコミどころ満載、かつ下ネタなものばかり。公園や都庁前などの公共の場によくある「ヌー銅(ヌードの銅像)」や、貰っても全然嬉しくない、むしろ困る土産物「いやげ物(嫌な+土産物)」といった類のものだ。「ラブホテルの名前が入ったタオルやライター」なんて、MEGUMIが言うように「(家に持って帰っても)妻が泣くだけ」だろう。

   しかしこんな下ネタ・変テコなワールドで、MEGUMIは果敢に、そして的確にツッコミながら、その世界の魅力を見いだしていくのである。

   出演者のセリフのテロップも、そんな二人のツッコミをより際だたせていて面白い。ここぞと笑える時にピンポイントで出てくるのだが、そのセリフのシーンでしばらく静止・モノクロ画像になって、みうら直筆のテロップが特徴的に現れる(音声というか会話はそのまま流れている)。これはこの番組だから出来る、画期的な手法だと言えると思う。

   そんな演出も加えられたみうらじゅんとMEGUMIのやりとりを見て爆笑しているうちに、きっとあなたも街中の「変テコ芸術」に心奪われるにちがいない。

   ちなみに、この番組の製作はテレビ東京と電通が手がけている。広告代理店の権威として有名な電通だが、このような奇抜でマニアックな番組も意外と多く手がけているので、スタッフロールの最後には要注意である。

   ※シンボルず(テレビ東京・日曜25時)

文   鯖野かサバり
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