「HERO」
キムタク韓国に飛んで、イ・ビョンホンと顔合わせ

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   湾岸警察署から東京地検城西支部へ。何れも架空の舞台だが、フジTVの亀山千広はTVで当ったものは、何でも映画にしなければ気が済まない。でもネー、キムタクが検事ですかねー? それに例によって映画素人のTV局のスタッフばかりなんだ。

(C)2007 フジテレビジョン・東宝・J-dream・FNS27社
(C)2007 フジテレビジョン・東宝・J-dream・FNS27社

   かなりネガティブな姿勢で「HERO」を見始めたが、これが意外に面白い。主人公はキムタクが扮する型破りの久利生公平検事。学歴無く司法試験に通ったという経歴で、破れたジーパンに汚いパーカーに茶髪ロンゲと言う出で立ち。担当するのは容疑者が既に罪を認めて自白した喧嘩の傷害致死事件。同僚の芝山検事(阿部寛)から廻って来た、どうってことの無い裁判だ。

   ところが突然ヤメ検の大物弁護士蒲生(松本幸四郎)が付く。罪を認めていた筈の容疑者はいきなり罪状否認。そのバックが判明する。大物代議士花岡(タモリ)の収賄事件に指揮権発動がされる。花岡の現金受け渡しはありえないというアリバイの証人が被告人だった。ちょっと強引だけどこういう設定で罪状否認をしているのだ。だから当然被告人のアリバイを崩す、つまりその時間は喧嘩をしていたことを証明しなければならない。

   久利生は事務官の雨宮(松たか子)の協力で、蒲生の弁護に圧倒されながらも踏ん張って戦う。喧嘩現場で目撃された筈の被告人の車を追っかけて、韓国の釜山に飛ぶ。そこで人気俳優、イ・ビョンホンまで韓国の検事として顔を出すサービス振り。

   検事にタメ口をきく友達感覚の事務官たち、東京地検特捜部の黛検事(香川照之)を偉そうな口調で追い返すヒラの事務官、警官に頼めば良いのに検察総動員で携帯の写真探し、なんて現実とかけ離れた俄かには信じられないシーンが続く。だがアリバイ崩しの物語が引っ張り、久利生と雨宮のロマンスを横軸に絡ませてTV特番映画は2時間10分を結構楽しませてくれる。

   監督は「GTO」などの鈴木雅之。松本幸四郎と松たか子親娘の共演も見ものだし、木村拓哉は「武士の一分」よりはずーっと良い。タモリ、阿部寛、岸部一徳、中井貴一、香川照之、児玉清などを脇に据えた豪華キャスト。TV放映中も平均30%以上を取っていたと言う番組の映画化だけに、このところ負け戦が続いているフジTVが、バンバン無料の宣伝・PRして当たるでしょう。

恵介
オススメ度: ★★★★☆
HERO
2007年日本映画、東宝配給、2時間10分、2007年9月8日公開
監督:鈴木雅之
出演:木村拓哉 / 松たか子 / 松本幸四郎
公式サイト:http://www.hero-movie.net/index.html
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