自民総裁選 街頭演説フィーバー「なぜあんなに集まるの?」
福田・麻生の一騎打ちとなった自民党総裁選。昨日(9月17日)は大阪と高松で演説会が開かれたが、大変なフィーバー。だが、言ってることは「地方格差の解消」(福田)、「政治にリーダーシップ」(麻生)と新味はない。
みのもんたが、「なんでいまごろ、そんなことを言ってんだ。何年国会議員やってんの、と言いたくなる」といえば、毎日新聞の与良正男が「予想以上のフィーバー。安倍さんの辞任がなんか昔のことのように思える。これは広報作戦です」という。なるほど。
で、「朝ズバッ!」がアンケートをやった。その結果は‥‥
福田 | 麻生 | |
能力・資質 | 18% | 10% |
人柄・印象 | 26% | 21% |
リーダーシップ | 8% | 20% |
改革への姿勢 | 5% | 13% |
他の候補よりまし | 35% | 28% |
これを見て与良は「よく見ているなという感じはある。世論調査でも福田さん優位とでていて、安定感のようなものを求めている」と分析した。
が、みのは「惜しむらくは、もう一人若い人が欲しかった」と。与良が「時間に余裕があればあったかも。いま、衆院で20人、30人の力は重要。キャスティング・ボートにもなりうる」
柴田秀一が「自民党員でもない、投票もできないのに、なんであんなに集まるのか」と、当然の疑問を投げた。「総理大臣として見てるんですかね」
この手のフィーバーは小泉さんから始まった。が、今とは状況が違う。あのときは、一般の小泉人気の圧力に背中を押されて、地方党員が半ば「しょうがなくて」小泉さんに投票したのだった。「橋本さんを選んだら、次の参院選に勝てない」と。今回は、どちらがなっても大きな違いはない。
「8時またぎ」では、中川昭一(麻生)、平沢勝栄(福田)の両氏が応援団で登場した。両氏によると、「国のため、世界のため、地域のため、人のため」(麻生)、「安倍の対極にいる」(福田)という色づけだったが、いちばんの違いは拉致問題での強硬度か。
今週はいわば、党内の議論だが、与良が「いずれ解散・総選挙になる。これは自民党のためにも必要だ。一般の人もそこできびしい判断を迫られる」と。
一般の目がより政治に向けられるようになったのも、小泉さんが残した功のひとつだろう。