2024年 3月 28日 (木)

保育園児死傷から1年「4人亡くなっても刑は4倍にならない」

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   埼玉県川口市で、お散歩中の保育園児の列に車が突っ込み、園児4人が死亡、保育士ら17人が重軽傷を負った事故から、昨日(9月25日)でちょうど1年。

いまだに飲酒運転がなくならない。なぜですか?

   事故発生の午前9時55分、電柱などにまだ事故の傷跡が残る現場で、遺族が黙祷した。「娘に会いたい」という父親、泣き崩れる母親の姿が痛々しい。

   事故を起こした運転手は、業務上過失致死傷罪ではもっとも重い懲役5年がすでに確定している。それに先立って遺族たちは、危険運転致死傷罪の適用を求めて署名活動などを行った。しかし、同罪の構成要件は「飲酒や薬物の使用、スピードの出しすぎなど悪質・危険な運転行為」となっている。「カセットを替えようとよそ見をしていた」このケースでの適用は見送られた。

   しかし、その後も遺族が続けた活動で20万人分の署名が集まり、この6月、自動車運転過失致死傷罪がもうけられ、懲役・禁固7年以下と量刑がひきあげられた。しかし、肉親を失った人たちの思いには届かない。

   みのもんたは「車社会は否定できないが、しかし安全じゃないといけない。そこが甘いと事故はまた起こる」と、罪と罰の表を見せた。

   ◇業務上過失致死傷罪 5年以下の懲役・禁固または100万円以下の罰金
   ◇自動車運転過失致死傷罪 7年以下の懲役・禁固または100万円以下の罰金
   ◇危険運転致死傷罪 20年以下の懲役

   「4人の子どもが亡くなっているが、4倍にはならない。アメリカでは加算されるから、懲役何百年なんてのあるが、日本では難しいハードルがあると。この現状どうしたらいいでしょう」

   みな言葉もない。やおら岸井成格が「ご家族の心情からいったら、なんでこんな軽い刑で、というのがあるでしょう」「法務大臣の発言もあったように、いま犯罪と量刑は揺れてます。でも法治国家ですから、勝手な拡大解釈はできない。法が理不尽であれば、国民の運動で変えるしかない。時間はかかるかもしれないけど」

   みのは最後に「いまだに飲酒運転がなくならない。なぜですか。考えてください」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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