「ローグ アサシン」
カンフー肉弾戦、目にも止まらぬ早業で相手しとめる

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   9月初めにNYで見たアクション映画で、かなりテンポの良い作品だ。早くも日本で10月6日から公開される。タイトル「ローグ アサシン」などと、原題をそのままにしたような邦題がややこしい。もうじきアメリカで公開されるモンスター映画「ログー」の日本先行上映かとも思った。原題にはWAR「闘争」という漢字タイトルが付いているからそれを使えば良いものを。

(c) 2006 Lions Gate Entertainment, All rights reserved
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   ジェット・リーとジェイソン・ステイサム主演のアクション映画で、全編を通して残酷な殺し合いの連続。ピストル、ショットガンを始め日本刀で火花を散らしての斬り合い。カンフーの肉弾戦は目にも止まらぬリーの早業で相手を仕留める。凄まじいカーチェイスにも目を見張る。

   舞台のサンフランシスコは中国マフィア"トライアッド"と日本のヤクザの勢力争い。そこへ現れた謎の用心棒と来れば「スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ」同様、黒澤の「用心棒」の世界だ。

   刺青を全身に彫った男たちが賭場を開いたり、怪しげな性の売り買いをするディスコを仕切るのが日本のヤクザ。日本の本拠から指令を出す親分シロに扮する石橋凌が貫禄を見せている。彼の英語は流暢で凄みもある。現地のボスはその娘キラでデボン青木が演じる。親父のロッキー青木はまともに日本語を教えていないのか、ヤクザたちを演じる中国人俳優なみの怪しげな発音だ。でも「ワイルド・スピードX2」より着実に芝居は上手くなっている。顔はお世辞にも綺麗だとは言えないが、モデルをしていただけにスタイルは抜群。

   一方トライアッドのボス、チャンは久しぶりのジョン・ローン。注目を浴びた「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」のチャイニーズマフィアから22年も経た55歳の割りには若く見える。チャンもチャイナタウンを本拠に博打で稼いでいる。シロもチャンもはねっかえりの子分たちに手を焼く。そこに上手く入り込むのがリー扮する謎の武闘家ローグだ。

   ヤクザとトライアッドに目を光らせるクロフォード(ステイサム)はFBI捜査官。3年前、同僚で親友の中国系のトム一家を謎の男に殺され、その復讐を誓っている。両陣営に姿を現す謎のローグ(リー)こそ、トムを殺した敵だと決めつけて追いかける。

   敵対した相手へのステイサムのきつい睨みや、リーの小馬鹿にしたような笑みなど、それぞれいつものお得意の表情がそこここに見られる。

   ヤクザの近代的な事務所には漢字の垂れ幕が掛かっている。しかし「弱肉強食」などつまらない標語だらけ。アメリカ人観客には単なる壁の装飾だが沢山下がっていると噴飯もの。日本語もステイサムが喋る方がまだましで、中国人俳優やデボン青木のへたくそさは日本人観客にはやはりしらける。監督はVシネマ出身のフィリップ・G・アトウェルで本格的劇場映画は初めて。まあ時間潰しには退屈しない作品でしょう。

恵介
オススメ度: ★★★☆☆
ローグ アサシン(WAR・闘争)
2007年アメリカ映画、東映配給、1時間43分、2007年10月6日公開
監督:フィリップ・G・アトウェル
出演:ジェット・リー / ジェイソン・ステイサム / ジョン・ローン
公式サイト:http://www.rogue-assassin.com/
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