みの「ボコボコにするのが相撲界の常識なのかい?」
時津風部屋の力士死亡で激震の相撲界で新たな暴行事件が発覚した。武蔵川部屋に所属する山分親方(元小結・和歌乃山)がちゃんこ番に暴力をふるって書類送検されていた。相撲界独特の「けいこ」と「暴行」の線引きは難しい。
「今回公表された問題は事件か事故かというと、明らかな事件でしょう」とみのもんた。
時津風親方が全面否認をしていることに関して大澤孝征正弁護士は「立件されてその死がはっきりしないと、責任をとらせていいものか。私が顧問弁護士だったら怖くて出来ないな」・・・相撲界のけいこが暴行なのか、線引きが難しいのだ。
朝ズバッ!は<けいこのきびしさ=説教という暴力=強くなる教育>について活発なトークになった。
「勝負の世界ですから、ぶつかりけいこなど、ある程度のきびしさが必要でしょう。でもかわいがりというのは土俵の上でやるもんで、これが土俵の外でやるのは見ていられないほど凄惨です。」(龍虎)
制裁といういじめの連鎖がフツーに行われていると証言する。
「あの長嶋さんからフラフラになって千本ノックを受けて、そのおかげで試合中、打球がどこに飛んでくるかを知ったと聞いたことがあります」(みの)
「どのスポーツでもある、体で覚えるというものですね」(吉川美代子)
浅野史郎はこうした体育系の常識は抵抗があるらしい。
「相撲の場合は、ぼくちゃん、おけいこでもしましょうとなるんでしょうか」 スタジオの空気が和らいだ。
どんなスポーツでも特訓があり、指導者が鬼となって選手を鍛える。先輩が教育係となって日常の規律を守らせようとカツを入れる。その場合、暴力行為や体罰が当たり前になっているのが、まぎれもない実状だろう。
しかし、千本ノックを受けたからといって全員が球界のミスターになれるわけではない。まして今回は少年力士がリンチで殺された。
「でも、ボコボコにするのが相撲界の常識なのかいといいたいね」とみのが結論。
最後に発言した龍虎のコメントが面白かった。
「朝青龍? 私は50年にわたって相撲に接しているけどあんなひどい横綱はいないですよ。みんなバカにしてますよ」徹底した龍虎のアンチ朝青龍。弱い者いじめの帝王であった、という意味か。