「松坂、やったぜベビー」みのの「悪乗りダジャレ」は品がない
早朝の5時50分頃。朝ズバッ!のメニューはスポーツ紙、一般紙の「一面ざっと見」。みのもんたが壁新聞になった各紙の一面を、マーカーを片手に“みの語”で寸評していく。
スポーツ紙は大文字で「松坂 世界一」・・・ワールドシリーズで松坂が所属するレッドソックスが3年ぶり7回目のシリーズ制覇を果たしたのだ。
「大リーグでここまで八面六臂の活躍してくれる。うれしいですねぇ」流し読みをしながらしゃべりまくる。芸風のひとつだ。
「日本ハムからメジャーの監督になるヒルマン監督が、アメリカの記者のインタビューにこう答えたそうです。日本の野球はいまやメジャー以上にメジャーだと」
スポニチの見出しは「松坂 やったぜベビー」とあった。――「1億ドル右腕」はこの日、第2子の懐妊も披露し、妻倫世(ともよ)さん(32)と二重の喜びを分かち合った。
さらっといってのけた。「ね、やったぜベビー。やったから出来たんだろ」スタジオは笑い声で弾けた。
「やった」・・・フツーに使われる口語だが、この場合の意味は中学生以上ならみんな知っている。決して上品なコトバではない。
一般的には夜の酒席で聞かれるコトバであって、朝の6時前にしゃべるコトバではない。
テレビだって公共性がある。つかわれるコトバには一定の常識があるとすれば、この場合の「やった」は悪乗りだ。品格がない駄ジャレだ。
松坂が世界一となり第2子も・・・おめでたい話にチャチを入れるつもりはない。
みのが茶化して「やった」コトバを反復することでウケを狙っただけのことだが、これがテレビ・タレントの芸だとすると、最近のテレビ画面に「掃いて棄てる」ようにわんさといる自称お笑い芸人とちっとも変わりがない。
いいトシのオッサンが、朝っぱらからこんな品のない駄ジャレで悦に入っている。