「バイオハザードIII」
スーパー・ウーマン「アリス」さらにパワフルに

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   ゲームを基に作られた「バイオハザード」とか「トゥームレイダー」はゲームをやらない僕には馴染みが無く、シリーズ化されてしつこさを感じる。逆に、ゲームが原作であっても単発の「ハウス・オブ・ザ・デッド」や「サイレント・ヒル」「ファイナル・ファンタジー」などは嫌いではない。

(C) 2006 Constantin Film International GmbH. All Rights Reserved.
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   「バイオハザード」はなんだかゾンビがウジャウジャと出て来るシリーズだが、3作のうちこの映画が一番面白い。今までは屋内のシーンが多かったが、今回は殆どが屋外の砂漠で、空撮もふんだんにありお金を使っているようだ。ミラ・ジョヴォヴィッチ扮する主人公アリスはシリーズを通して変わらない。T―ウイルスに感染したアンデッドと呼ぶゾンビ群の対処法を心得、自身の生き抜く力と智恵をつけてきてよりパワフルになった。「ククリ」と呼ぶブーメランの形をしたナイフを器用に使って戦う。

   冒頭、アリスは地下の実験室に全裸で倒れている。意識を取り戻し立ち上がる。前作でも見慣れた赤いドレスを着て逃げようとして、あっさり殺される。おいおい主人公がいきなり死んでどうすんだよ、と思ったらアリスの死体が投げ込まれた穴の中には同じ赤いドレスのアリスが無数に積まれている。諸悪の根源「アンブレラ社」では、アイザックス博士(I・グレン)がウイルスに対抗するワクチンを研究するため、アリスのクローンを球状ガラスの中で多量に培養している。ずらりと並んだガラスの中にそれぞれ全裸のアリスが頭を下げて眠っている。

   地球上はアンデッドに占められ、地上が砂漠化し生存者も僅か。アリスは衛星で監視されていることを知り、カルロス(オデッド・フェール)たちと別れ一人生き抜いてきた。立ち寄ったガス・ステーションのオフィスで、アラスカは感染されていない、と記された埃だらけのノートを見つける。

   カルロス率いる生存者のコンボイやアリスの砂漠での冒険は、メル・ギブソンの初期の映画「マッド・マックス3」に似ている。砂漠の中の町を支配する悪漢に戦いを挑む主人公だった。本作の悪者はアイザックス博士だ。地下の研究室に乗り込んだアリスと、博士との一騎打ちが見ものだ。ウクライナ・キエフ生まれのミラ・ジョヴォヴィッチはリュック・ベッソン監督に可愛がられ「ジャンヌ・ダルク」(99)で大女優の途を歩き始めた。01年の「バイオハザード」に主演してから、シリーズの他にも「ウルトラヴァイオレット」(06)でもゲーム的なスーパー・ウーマンを演じている。もう普通のロマンティックな乙女の映画に戻れないキャラクターになってしまったかも知れない。

恵介
オススメ度: ★★★☆☆
バイオハザードIII(RESIDENT EVIL:EXTINCTION)
2007年アメリカ映画、ソニー・ピクチャーズ配給、1時間34分、2007年11月3日公開
監督:ラッセル・マルケイ
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ / オデッド・フェール / アリ・ラーター
公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/residentevilextinction/
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