亀田興毅が単身メキシコへ「誰も止める権利はありません」
また、亀田家に意表を突かれた。謝罪会見で亀田騒動も落ち着くと思ったのも束の間、「興毅が練習できない。ほっといてほしい」と訴えていた所属の協栄ジムから昨日(10月31日)、報道機関にFAXが送られてきた。
『とくダネ!』は、トップでこのFAXの中身を紹介しながら亀田家の意表をついた展開を取り上げた。
それによると、金平桂一郎会長と興毅選手は、12月から自主トレスタートすることで合意した。それだけでなく、興毅選手は明日11月2日、メキシコへ向け単身で出発するという。現地でアマチュア大会に出場する末弟の和毅選手の応援を兼ねて、なのだそうだ。
ここらの事情を東日本ボクシング協会の大橋秀行会長は「筋からしたら、協栄ジムで練習をスタートさせたら世間も納得したと思う。しかし、また騒がれてパニックになる。それより人のいないメキシコでリフレッシュしたいということでしょう」と解説する。
では、 亀田兄弟にとって、いったいメキシコとは?
VTRで登場したスポーツライターの原功氏によると、「メキシコは50キロから60キロの中軽量級の下部クラスの選手が多く、積極的な攻めのファイター型が多い。亀田兄弟のスタイルに基本的に合っている」という。
しかもメキシコには、父親の史郎氏が3年前から親密な仲という名トレーナーのルべーシ・リラ氏(48)がいる。ルベーシ氏は、世界チャンピオンも育てたことがあり、試合中切れた瞼を止血するカットマン(止血役)として世界的に名を知られている人。興毅、大毅兄弟は今年9月のメキシコ合宿で、同氏の指導を受けている。
番組は、いずれ史郎氏もメキシコへ行くのではないか?「また、以前と変わらず、同じになる」(佐々木恭子アナ)と懸念する。大橋会長は「JBCにしろ協会にしろ、止める権利は全くありません」。
これほど話題の亀田家で、テレビ報道からは全く見えてこないのが母親の影だが、一心同体の父親と息子たちを離すのはどだいムリ。「生とは『構想』だ」といったのは三木清だが、しばらくは亀田家の『構想力』を見守るしかない。