脚本家ストライキで注目集める「アメリカン・フィルム・マーケット」

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   WGA(全米脚本家協会)のストライキはいよいよ実現性を増して来た。WGAの契約切れ寸前の10月31日に行われる、AMPTP(Alliance of Motion Picture & Television Producers)との会談で解決するとの期待もあったが、双方激しい非難の応酬で合意には至らなかった。翌11月1日、3000人の会員を集めて開かれたWGA総会では全員から歓呼の声で支援を受け、ハリウッドでは5日の月曜からいよいよストライキに入る模様だ。

(c)「ミッドナイトイーグル」パートナーズ
(c)「ミッドナイトイーグル」パートナーズ
松竹の「ミッドナイト・イーグル」に米国のバイヤーも関心をもっている

   この期間10月31日から11月7日まで、同じLAのサンタモニカで開かれるアメリカン・フィルム・マーケット(American Film Market = AFM)には今までにない熱い視線が送られている。ハリウッド・ストライキの最中で支障を来たすだろうから、AFMの作品を物色しておこうというもの。1980年代から開かれているAFMには、最初のウェスト・ウッドの会場からサンタモニカの会場に移るまで筆者も6~7回出席している。これはカンヌやヴェニスと違い、コンテストもレッドカーペットも無い純然たる映画取引のマーケットだ。東京国際映画祭のTIFFCOMの数十倍の規模の市場である。

   今年で21回を数えるAFMは、70カ国から8000人以上が参加し、新作の上映を900回行う。勿論メジャースタジオは関係無い。アメリカを中心とする世界各国のインディ(独立)製作会社が、完成フィルムをバイヤーに見せて売り込む。映画が完成して試写できるのは良い方で、かなりの作品は未完成の企画の過程で商売をする。シノプシスや脚本段階、または単に監督と主演俳優でアクションもの、などという売り込みもある。作品はB級フィルム中心でC級やポルノなども結構な商売をしている。しかしアート系で思わぬ拾い物もあるし、今話題の世界各国のローカルプロダクションの大作もある。今回は15のジャンルの1100作品が市場にかけられている。

   このマーケットには、東南アジア各国、日本、中国、韓国、香港などのアジア圏の作品も多く出品され、その中でもユニバーサルも投資した松竹映画「ミッドナイト・イーグル」が事前に関心を惹いていた(実際に映画を見れば失望するだろうが)。また、バイヤーの立場としても、アジア圏の人々に注目が集まっている。日本は邦画の興行成績が洋画を上回るようになり、少し購買意欲が薄れてはいるが、それでも2008年の手当ては終わり、2009年度分の作品を買い求めている。

恵介
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