「妻に殺される!」 夫の「泥酔や熟睡」はヤバイ
「一見して幸せそうに見える夫婦でも、実は心のなかに亀裂が生じていることがあります。妻が夫に殺意を抱くとき、それはどんなきっかけなのでしょうか」
リポーター・立花裕人が河畔を歩きながら物語風に前口上。
タイトルは<標的は夫 熟年夫婦の闇>――
最近になって続発しているのが、就寝中の夫を妻が襲撃する事件だ。
愛知では80歳の妻が「こき使われた」と75歳の夫を襲撃した。布団をかぶせて窒息死させようとした。
群馬では51歳の妻が「捨ててやるといわれた」と斧で55歳の夫を殺害・・・この夫婦は2日前に榛名湖に紅葉見物に出かけたばかりだった。近所の人の話では「ホントに仲のいい夫婦だった」
突然!熟年妻の暴走。"一見して幸せそうに見える夫婦"の視聴者は思わずドッキリしてしまう事件例だ。心当たりのある人には他人事ではない。
その背景にあるものを夫婦問題コンサルタント・池内ひろ美が分析する。
「夫が力を持って、経済力も持っているときは全く反抗できないけど、女性は加齢とともにタフになり、その結果パワーバランスが変わってきます」
ふだんは抑圧している不満や恨みつらみ。これが一気にバクハツして攻撃的になるという。
「夫側はそんなにひどいことをしたと思っていないことでも、妻のほうは積年の恨みがあります。何があったかではなく、妻がどう受け止めたかですね」(同)
今後はもっと増えるという分析に「夫たちは妻の心の闇に気付いているんでしょうか」と赤江珠緒。
「長年こき使われたといっても、長年がどれくらいでどんなものか分らない」という小木逸平アナ。
大谷昭宏のコメントは的確で、さすが一流コメンテーターと感じ入った。
「警察庁のデータだと、夫婦喧嘩が殺人に至ったケースでは女性の加害者が7割。男性が殺すのは3割です。女性の場合、非力ですからワッと殺してしまう。それと手を出したとなると復讐されて後々が怖いですから・・・」
タイミングとしては夫が泥酔しているときか、熟睡しているときに発生しているそうだ。
事情の知らない夫は寝首をかかれる―――
「ですから夫婦の雲行きがおかしいなとおもったら、男性は泥酔や熟睡しないことです」
ユーモアのスパイスを加えた大谷昭宏のコメントだった。