2024年 4月 19日 (金)

韓国に負けている! 「技能五輪」日本の結果

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    「いいね、きょうのは」と小倉智昭がいった。きのう21日に閉幕した「第39回技能五輪国際大会」(静岡。沼津)。22歳以下の技術者の技能を競う大会で、日本は金メダル16でトップになった。

技術者をもっと育てないと

   この大会は1950年からだが、日本開催は22年ぶり。47の種目があるが、いわゆる工作技術だけではなく、レストランサービスとか理容美容まである。46カ国・地域から813人が参加。日本は過去最多の51人が挑戦した。

   カメラが追った1人は、機械組立の土谷幸司さん(22)。ヤスリひとつでコンマ何ミリの精度を出す。本来日本が得意の分野だったが、近年お隣韓国に追い上げられている。会場でも、すぐ隣が韓国の選手で、彼の手のヤスリだこは、土谷さんより大きかった。

   結果は堂々の金メダル。作業を見た小学生からも「感動した」と手紙を寄せられていた。

   もう1人が浦田祐希さん(21)。九州で3代続く石材店の生まれだが、いま愛知県で修行中。課題は、大理石のモニュメント。4日間でデザインから削りだしまでをやる。石の加工はやり直しができないうえに体力勝負でもある。

   「ドイツ、うまいですね」とか「一か所ミスした。削りすぎた」とか。結局銅メダルだったが、見守る師匠ら周囲の目が温かい。

   日本は銀5、銅3の計24のメダルを獲得して、70年の東京大会に並んだが、トータルでは計27個(11、10、6)の韓国には負けた。

   韓国では、この大会の成績に賞金を出したり、奨学金制度があったりと、国をあげての支援を続けており、このところの成績では常に日本を抜いているという。

    「日本はこういう技術者をもっと育てないといけないね。ドイツのマイスター制度みたいな」と小倉。

   岩上安身も「ものづくりが中国へ移ったりして、技術が空洞化している」という。

   確かに今の風潮はもの作りがおろそかにされている。が、会場を訪れた小学生らが、素直に感動していたのが嬉しい。もっと他の技術も見たかった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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